ミニ・レビュー
独自の感性で選ばれた作品が、肌触りのいいヴァイオリンによって優しい時間を紡ぐ。ここへきて、感情表現の起伏が豊かになったようで、その陰影が不思議な色合いを醸し出している。白石のピアノは、その大きな懐を持った音楽性で彼女の世界を強力にバックアップ。
ガイドコメント
ワーナーからの第3作、通算5作目となるアルバムは、前作と同様に名曲集。「親しみやすく、現代人に安らぎと平穏な気持ちを持っていただきたい」というコンセプト。吉田の澄んだ美音が、聴き手の心に染み込む。
収録曲
01祈り (ラフマニノフ/クライスラー編)
02スペイン舞曲集〜ハバネラop.21-2 (サラサーテ)
03歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」〜精霊の踊り (メロディー) (グルック/クライスラー編)
044つのロマンティックな小品op.75 (ドヴォルザーク)
05歌劇「ばらの騎士」〜ワルツ (R.シュトラウス/プリーホダ編)
06スペイン舞曲集〜アンダルシアのロマンスop.22-1 (サラサーテ)
07ロマンスop.28 (フォーレ)
08子供の夢op.14 (イザイ)