ガイドコメント
上戸彩の初のベスト・アルバム。デビュー曲「Pureness」から、13作目の「笑顔のままで」までの全シングル・ナンバーを網羅した決定版で、シンガーとしての彼女の魅力が凝縮された1枚だ。
収録曲
01Pureness
『3年B組金八先生』で注目を集めている2002年に発表されたCDデビュー曲。600以上の候補曲の中から選ばれただけあって、マイナー調だがキュートな仕上がり。高音での声の美しさも好印象。
02kizuna
2ndシングルとなる、本人出演「カラオケステーション」のCFソング。アイドルらしくないちょっとハードなメロディ・ラインに、幻想的な愛の詞をのせたラヴ・ソングだ。ボーイッシュな面も感じられる内容が魅力。
03Hello
楽しくも切ない思い出を封じ込めたような、心の琴線に触れるラヴ・バラード。レコーディング当時17歳の上戸彩の成長ぶりが感じられる。アイスクリームのCFには、テンポのいいリミックス・ヴァージョンが使われた。
04MESSAGE
岩里祐穂ら豪華アーティストを迎えた4thシングル。“未来”をキーワードにした青春ソングで、制汗スプレーのCFに使われた。10代少女ならではの中性的なイメージで、男性視点の歌詞を歌いこなしている。
05PERSONAL
デビューからの付き合いであるT2yaによるバラードで、後にアニメのエンディング・テーマとなった。とはいえ、本人はドラマ『高校教師』の役どころを意識して歌ったとか。そう知ると「孤独だから愛を探すのかな」の歌詞に泣けてくる。
06感傷
青春期に感じる失恋、挫折といったはかない感情を歌い上げたバラード。それまでとは一線を画す大人びた歌い方に、驚かされたファンも多い。TVドラマ『ひと夏のパパへ』の主題歌で、このドラマでの成長ぶりが歌にも出ている。
07MERMAID
「地球をはみ出すくらいのEmotion」の歌詞にセンスの良さを感じさせるアイスクリームのCFソング。まばゆい陽光の下、人魚よろしく自由に泳ぐ女性のイメージが浮かぶ。アイドルっぽい溌剌とした歌声がいい。
08微熱
それまでの中性的イメージによるバラードとは一転、“女”を意識した歌詞とラテン系のリズムに驚かされた6thシングル。1970年生まれの作曲家・渡辺未来のセンスは抜群で、上戸彩の才能をさらに広げた印象がある。
09愛のために。
2004年に上戸彩自身が主演したTVドラマ『エースをねらえ!』のエンディング・テーマ。織田哲郎が書いたのは、はじけるような明るいラヴ・ソング。愛の力を感じさせる曲調で、ドラマのイメージそのままの前向きな上戸の歌声とマッチした。
10風
「なんのために、誰のために、生きてるの?」と問う歌詞を大人っぽい雰囲気で歌い上げる8枚目のシングル。国民的美少女コンテスト出身のユニット“こつぶぐみ”がコーラスとして参加。南国っぽいテイストが効いている。
11贈る言葉
12あふれそうな愛、抱いて
のっけから美しい高音で、夏の一場面を表現してくれるサマー・ソング。上戸彩にとってロッテ「爽」4曲目のCFソングであり、三浦徳子と織田哲郎のお馴染みメンバーが、彼女のアイドル性をきっちりと表現している。
13涙をふいて (o.s.c.mix)
14ウソツキ
マラケシュにでも来た気分にさせられるリズミカルなオリエンタル・サウンド。去っていく男に対して、無理をして見せる女の子のハートを歌う切ないラヴ・ソングだ。ヴォーカリストとしても格段に成長した10thシングル。
15夢のチカラ
16風をうけて
17笑顔のままで
18下北以上 原宿未満