ミニ・レビュー
カヴァコスは恥じらうように、あるいは非常につつましやかに歌う。彼自身の伴奏も古楽風味を少し加え、さわやかに仕上げている。総合的にはちょっと控えめにすぎる印象もなくはないのだが、その気品と清楚さは買える。交響曲は、あくまでもオマケであろう。
ガイドコメント
アテネ生まれのヴァイオリニスト、カヴァコスのソニー・クラシカルからのデビュー・アルバムは、彼にとっても初めての録音となる弾き振りのモーツァルト。彼の指揮での交響曲第39番も聴きもの。
収録曲
モーツァルト:
[Disc 1]
01ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207
02ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調K.211
03ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」
[Disc 2]
01ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216
02ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218
03交響曲第39番変ホ長調K.543
演奏
レオニダス・カヴァコス(VN,指揮) カメラータ・ザルツブルク