ミニ・レビュー
闊達な動きの快と、さらり情景を映す叙情と、ジッと凝視する警世の眼差しが裏腹に同居する苦味を含んで多彩なブリテンの世界に、盛期の3巨星が作曲者のサポートを得てシンクロする。怪物ぶりを端的さでくるみながらも、静と動、色の違いが鮮やかに際立つ。
ガイドコメント
20世紀を代表するイギリスの作曲家で、優れた指揮者でもあったブリテンの自作自演による録音。カッチェン、リヒテルなどを迎えての協奏曲は、いまだに彼らの最高の演奏と言われている。
収録曲
ブリテン:
01ピアノ協奏曲op.13
02ディヴァージョンズop.21 (左手のピアノと管弦楽のための)
03チェロ・ソナタ ハ長調op.65
演奏
(1)スヴャトスラフ・リヒテル(P) ベンジャミン・ブリテン指揮 イギリス室内管弦楽団 (2)ジュリアス・カッチェン(P) ベンジャミン・ブリテン指揮 ロンドン交響楽団 (3)ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(VC) ベンジャミン・ブリテン(P)
録音
(1)70.7,12 (2)54.7 (3)61.7