ミニ・レビュー
ホープは英国の気鋭のヴァイオリニストで、バロックから現代まで広範な守備範囲を持つ。今回はバッハ。しっとりとした叙情性を漲らせた濃厚な演奏である。古楽器による昨今のスリムな演奏とは対極にある豊艶な表現。現代に渇望される演奏ではなかろうか。
ガイドコメント
ヒューマンな温かみを感じさせるホープのバッハ。ヨーロッパ室内管を従え、清新なバッハを提示している。ブランデンブルク協奏曲第5番での、鬼才ベサイディンオートとの共演も聴きどころだ。
収録曲
J.S.バッハ:
01ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041
022つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
03ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042
04ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
演奏
ダニエル・ホープ(VN) ヨーロッパ室内管弦楽団 クリスティアン・ベサイディンオート(HC) (2)マリエケ・ブランケスティン(VN) (4)ジャイメ・マルティン(FL)