ガイドコメント
通算8作目にあたる本作は、全曲がカヴァー曲による構成。シカゴの名バラード「素直になれなくて」など、耳なじみのいいヒット曲が満載で、極上のハーモニーが堪能できるラブ・アルバムとなっている。
収録曲
01THE ROSE
ジャニス・ジョプリンの生涯を描いた映画『ローズ』の主題歌として、主演のベット・ミドラーが歌い大ヒットしたドラマティックなナンバーを、ウエストライフが情感込めたヴォーカルでカヴァー。メンバー自身もお気に入りの、全英1位獲得曲。
02TOTAL ECLIPSE OF THE HEART
ハスキーなヴォーカルで人気を博した、ボニー・タイラーが83年に発表した全米No.1ヒットのカヴァー。シェーンとマークの掛け合いなど凛々しいヴォーカルとコーラスを駆使して、より壮大なスケールに仕上げている。
03ALL OUT OF LOVE
エア・サプライの83年のヒット曲のカヴァー。エア・サプライと同じオーストラリア出身の人気女性シンガー、デルタ・グッドレムをゲスト・ヴォーカルに迎え、オリジナルとは一味違うヴォーカルの引き立つ豪華なヴァージョンに仕上げている。
04YOU LIGHT UP MY LIFE
パット・ブーンの娘、デビー・ブーンが83年に発表した、グラミー賞にも輝いた全米ヒット曲をカヴァー。「僕の人生に君が光を与えてくれる」と歌うドラマティックなメロディのラブ・ソングで、サビでのマークの艶あるヴォーカルに聴き惚れること間違いなしだ。
05EASY
ライオネル・リッチーが在籍していたコモドアーズのヒット・バラード曲のカヴァー。選曲段階からメンバーの間で人気の高かったナンバーで、しなやかなリズムに添う心地よい、特にシェーンのソウルフルなヴォーカルが聴きどころだ。
06YOU ARE SO BEAUTIFUL (TO ME)
ジョー・コッカーの名唱で知られる、余りにも美しいバラードのカヴァー。ジョー・コッカーのしゃがれ声を意識したハスキーな唱法を採り入れたヴォーカルで、シェーンが今までにないシャウトを駆使したりと、情熱的に歌い上げている。
07HAVE YOU EVER BEEN IN LOVE
シカゴのリード・ヴォーカルとして活躍した、ピーター・セテラが92年に発表したバラードのカヴァー。恋に落ちた時の、切なくて甘酸っぱいロマンティックな感情を巧みに表現した素晴らしいラブ・ソング。彼らにピッタリのムードを持った曲だ。
08LOVE CAN BUILD A BRIDGE
カントリー畑の母娘デュオ、ジャッズが90年に発表した美しいバラードのカヴァー。「愛は架け橋を築く」という一節は、シンプルだが実にロマンティックなフレーズだ。それほど有名ではない曲を選ぶあたりに、ウエストライフのセンスの良さがうかがえる。
09THE DANCE
カントリー界のスター歌手、ガース・ブルックスのカヴァー。「思い出すのは(君を失った)痛みよりも、君と踊ったあのダンス」と歌われる、切なくも美しい失恋ソングで、シェーンの低音ヴォーカルが光る、素晴らしいムードを持った曲に仕上がっている。
10ALL OR NOTHING
ウエストライフと同じボーイズ・グループのO-TOWNが、2001年に放ったヒット曲のカヴァー。実は、O-TOWNが歌う以前に彼らが辞退したという曲で、そのためかピッタリとコーラスがハマっている。シンプルな演奏によるヴォーカルが際立ったアレンジも抜群だ。
11YOU'VE LOST THAT LOVING FEELING
ブルー・アイド・ソウル・デュオ、ライチャス・ブラザーズの1965年のヒット曲をカヴァー。原曲はフィル・スペクターのプロデュースによるぶ厚いサウンドが特徴だったが、それを意識したドラマティックなアレンジ。マークに寄り添うシェーンの低音ヴォーカルが魅力的だ。
12SOLITAIRE
カーペンターズの名唱でも知られる、アメリカン・ポップスを代表するシンガー・ソングライター、ニール・セダカの1974年リリースの名バラードをカヴァー。美しくも哀しいメロディと情感を込めたヴォーカルが胸に沁み込むナンバーだ。
13NOTHING'S GOING TO CHANGE MY LOVE FOR YOU
ジャズ/フュージョン界の売れっ子、ジョージ・ベンソンが84年に発表し、87年グレン・メディロスのヒットで知られる曲のカヴァー。ポップなメロディが魅力の明快なラブ・ソングで、ファンにはこの上ないプレゼントだ。ニッキーやキーアンの情熱のこもった歌唱にも注目。