都会の雑踏の中で彼らの見事なア・カペラを聴いているような、臨場感あふれるナンバー。ゴスペラーズが所属していた大学のア・カペラ・サークルの名前を冠した楽曲で、同サークルに送った同名曲の一番のフレーズ。原点を見つめ直したような雰囲気が魅力だ。

日本テレビ系『音楽戦士MUSIC FIGHTER』2006年5月の主題歌。アレンジャーは大御所作曲家・鷺巣詩郎。流れるようなストリングスのメロディと弾けるリズミカルなハンド・クラップに、彼らの新たな魅力が感じられる。

ゴスペル・シンガー、カーク・フランクリンとのコラボレーション・ナンバー。ソウルフルで力強くも温かさが感じられる優しいサウンドではあるが、英語で綴られた詞には、争いが絶えない世界に対しての辛辣なメッセージも込められている。

ファンキーなサウンドにストリングスがアレンジされた、不思議な感覚のハードなブラック・コンテンポラリーを展開。さまざまな要素が重なった本作は、まさにラプソディー。力強いヴォーカル＆激しい感情を表現した詞には、男臭さが感じられる。

トヨタ「アイシス」CMソングとしておなじみ、スウィートでダイナミックなコーラス・ワークの妙をたっぷり堪能できる良質ポップス。広大な大地が目に浮かび清涼な風を感じる、心地良さ満点の1曲だ。

カーク・フランクリンの代表作をゴスペラーズ流にアレンジした会心作。ピアノをメインとしたシンプルなサウンドが、5人の美しいハーモニーと温かさあふれるカークの語りかけるような歌声に見事にマッチ。パワーを与えてくれる強さを持ったナンバーだ。

電車や車、人の話し声など、ストリートでア・カペラを歌うという、ゴスペラーズの原点に返る雰囲気を演出。大学のア・カペラ専門サークルの名前をタイトルにした曲のリプライズで、初心を忘れないという彼らの思いも込められている。

イントロのファンキーなギターで始まるアレンジがカッコいい。「君は君のために 歩き始めよう 今を解き放て」というポジティヴな詞と明るいメロディが、心地よく耳や心に届く。目覚めに聴きたい、爽やかなナンバーだ。

男女の恋愛の駆け引きをちょっぴり皮肉も加えて綴った、ゲーム音楽風のアレンジが斬新なナンバー。ゴスペルからはかけ離れたスタイルだが、彼らのハーモニーの魅力が新しいカタチで開花しているといえる。

ゴキゲンなホーン・セクションのアレンジが印象的なナンバー。終わってしまった切ない恋から這い出そうとする男性の心情を描いている。ソウルフルなフレーズからミディアム・テンポの美しいメロディのフレーズへと移行する展開が新鮮だ。

ゴスペラーズの真骨頂といえる、優しさあふれる美しいラブ・バラード。アコギ＆弦楽器の音色や彼らの声が生み出す見事なハーモニーが、胸に響く。照れくさいほどストレートな想いを綴った詞も、素直に心に伝わるはずだ。

美しいストリングスと優しいピアノのサウンド、そして彼らのハーモニーが心地よく響くバラード。切ないけれど美しい“無償の愛”の世界を描いていて、聴いているだけで愛に包まれているような温かい気持ちにさせられるナンバーだ。

28thシングルは、ドラマティックで壮大なミディアム・バラード。Jazztronikの野崎良太によるアコースティックなアレンジが、彼らのハーモニーの美しさを一段と際立たせている。トヨタ「アイシス」CMソング＆フジテレビ系『ウチくる!?』エンディング・テーマ。

デビュー10周年を飾るにふさわしい25thシングル。抑え気味の歌唱が一気に花開くサビが、キラキラと輝く金色のミモザのよう。熟成された上に新鮮さを失わない楽曲は、常に上質で品格漂う声の宝石箱だ。