ミニ・レビュー
彼らの過去5年間の軌跡におけるシングル・コレクション&松尾KC潔氏プロデュースの新曲[2](12)、計26曲を収録。圧巻なのは2時間以上に及ぶ“CHEMISTRY 2006 TOUR f(o)ur”でのさいたまスーパーアリーナ公演のライヴ映像と、彼らのデビューのキッカケになったテレビ番組『ASAYAN』超男子オーディションのダイジェストを収録したファンは絶対のDVD! 本タイトルどおり、ベスト・アルバムの鑑のようなスーパー・アルバム! 川畑・堂珍のパート歌い分け歌詞付き。初回生産限定盤。
ガイドコメント
デビューから5年の軌跡が詰まった、CHEMISTRYのベスト盤。シングル・コレクションに加えて、松尾KC潔プロデュースによる新録曲も収録。珠玉のラブ・ソングと美しいハーモニーが満載だ。
収録曲
[Disc 1]〈DISC ONE 2001-2003〉
01PIECES OF A DREAM
02Point of No Return
ミリオン・セラーとなったデビュー曲を受けての注目の2ndシングル。“夏草が〜”で始まるフレーズどおり、緑や青の澄んだ空気の匂いを感じさせる上質のポップ・チューン。松尾“KC”潔のソフトR&B路線のプロデュースが光る。
03You Go Your Way
2001年リリースの3rdシングル。日本のR&Bを支えるMAESTRO-Tの卓越したサウンド・アレンジのなかで、“想いは想いのままで……”のフレーズをはじめ、ひとつひとつしっかりと感情を込めるヴォーカリゼーションが舞うミディアム・バラード。
04君をさがしてた〜New Jersey United〜
“The Wedding Song”に重厚さを加えたニュー・ジャージー・ゴスペル・クワイア・ヴァージョン。奥行きのある立体感が問答無用に飛び込んでくる迫力あるクライマックスから、エンディングへの流れは圧巻。
05FLOATIN'
趣きあるギターの爪弾きから、2ステップへと一気にBPMが上がるダンサブル・チューン。情熱的なスパニッシュ・ギター風のアクセントと、軽快にビートを刻むサウンドの対比が、アーバンなテイストを醸し出す。
06It Takes Two
切々と流れるアダルトさが覗くメロディに、彼らの感情が高みに打ち出てくるフェイクが乗った6thシングル。ブラックっぽさとダンス・ポップとの調和が、彼らの声を活かすように施されているクリエイティヴな曲。
07SOLID DREAM
和を思わせる音階からのイントロが、爽快な朝のはじまりをイメージさせるが、どちらかというと、アーバンな雰囲気が漂う。都会の喧騒に立ち向かう自分の応援歌のようでもある。CX系『めざましテレビ』テーマ曲。
08MOVE ON
リップス「ファンキー・タウン」あたりを意識した、エレクトロニック・テイストを施したディスコ・チューン。無理な急上昇や加速をせず、分別のつく範囲での熱の注ぎ具合が、クールに届くアダルトな曲。
09My Gift to You (CHEMISTRY meets S.O.S.)
Skoop On Somebodyが提供したウィンター・ラヴ・バラード。ヴォーカルという素材を余すところなく発揮させるように、ピアノを基調としたシンプルなサウンド・プロダクションが光る。S.O.Sはコーラスでも参加。
10アシタヘカエル
見栄を張って窮屈に生きるより、自分の歩幅でゆっくりしっかり前を向いて歩いて行こう、というメッセージが込められた曲。デビューから突っ走ってきた彼らが、自然体で行こうと自らに言い聞かせて歌う雰囲気がイイ。
11Us
12YOUR NAME NEVER GONE
美しくも儚げなストリングスをR&Bテイストのスウィート・メロディに乗せた9thシングル。痒いところに手が届くツボを心得たコーラス・ワークが、サビでよりその浸透力を発揮するミディアム・チューン。
13Now or Never (CHEMISTRY meets m-flo)
m-floとコラボレーションした『アストロ・ボーイ 鉄腕アトム』オープニング・チューン。ハウス・サウンドに飛び込んでみせた二人に、ハモリ力で勝負してきた彼ら、というイメージをいい意味で崩した曲。
14You Got Me
「YOUR NAME NEVER GONE」「Now Or Never」とともにトリプルA面の9thシングル。スガシカオがギターで参加した、気品あふれる爽やかなライト・ダンス・チューン。ダイハツ「ムーヴ・カスタム」CMソング。
[Disc 2]〈DISC TWO 2004-2006〉
01So in Vain
失ってみてはじめてわかる大切さ……そんな心境を見事なハーモニーで表現した曲。決して重くならずに、軽快なリズムと明るい曲調でサラッと歌い上げているそのムードは彼らならでは、といえる。
02mirage in blue
「シーブリーズ」CM曲。夏の開放感と爽快感がパッと浮かび上がるサビがキャッチーなナンバー。とはいえ、夏真っ盛りというような限りなく楽天的なサウンドではなく、やんわりとしたキメ細やかさを演出している。
03いとしい人 (Single Ver.)
堂珍がプロデュースしたこの曲は、川畑の口笛や笑い声を採り入れたりして、肌身の温もりを前面に押し出したハートウォームなナンバー。ありふれた街並みに佇むような素朴さが、安堵感を与えてくれる。
04Long Long Way
05白の吐息
サントリー・ウイスキー「角瓶」2004年CMソング第3弾のこの曲は、ウインター・ラヴ・バラードにふさわしい包み込むような暖かさと、白をイメージできる澄んだ空気感が漂う。それは舞い散る淡い粉雪のよう。
06キミがいる
07Wings of Words
2005年リリースの15thシングル。生楽器による強靭にしてしなやかなヴァイブレーションが印象的なナンバー。“愛しい君とふたりで、未来に向かって飛んでいきたい”というメッセージをたたえたリリックは、森雪之丞の手によるもの。
08almost in love
16thシングルはTBS系『恋するハニカミ!』主題歌。恋愛バラエティに驚くほどピッタリな、静かに始まるスローなラブ・バラード。サビのハーモニーやCメロのファルセットが、ストレートな愛の歌を盛り上げる。
09Two As One (CHEMISTRY×Crystal Kay)
10約束の場所
槇原敬之の作曲・プロデュースによる17thシングル曲は、“夢”をテーマとしたメッセージ・ソング。華麗なヴォーカルやコーラスとブラスバンド風の管楽器の音色が、力強く響くポップ・ソングに仕上がっている。
11遠影 (feat.John Legend)
12Top of the World
ふたりの多重録音コーラスからスタートする、ラテン・ムードたっぷりのダンス・ナンバー。ボサ・ノヴァ、スパニッシュ、サルサの要素を含んだサウンド・アレンジのなかで、男っぽい切なさを伝える2つの声が交差する。
[Disc 3]〈DVD〉〈CHEMISTRY 2006 TOUR fo(u)r 〜Live at Saitama Super Arena〜〉
01Opening Prologue
02Here I am
03キミがいる
04愛しすぎて
05nothing
06涙のあと
07almost in love
08Two As One (2006.04.22 Ver.)
09Dance With Me (2006.04.22 Ver.) (f GAKU-MC)
10ココロノドア
11Running Away
12JAM SESSION
13Grind For Me
14Change The World
15Ordinary hero
16C'EST LA VIE
17FLOATIN'
18伝説の草原
19Wings of Words
20TWO
21PIECES OF A DREAM
22believin'
23for...
24Ending Epilogue
25ASAYAN 超男子 オーディション・ダイジェスト映像