オリコン“女性グループ1位獲得数”で日本記録を達成した31thシングルは、世界の平和を穏やかに明るく歌ったメッセージ・ソング。時代とともに歩んできたからこそ説得力ある歌唱は押し付けがましくなく、実にナチュラルだ。生音のサックスが楽曲に深みを加えている。

田中れいなのソロ。80'sアイドルを彷彿とさせる、王道のキラキラ☆アイドル・ポップス。寒さや別れなどマイナスな印象でもとらえやすい冬を、プラスの要素だけを取り出して描写したリリックに、わくわくさせられること間違いなし。輝きを凝縮した打ち込みの音は、雪の結晶のようにとびきり冬らしい。

高橋愛のソロ。前説の新垣里沙によるMC風のトークが楽しく、まるでラジオを聴いているような気分になる。「あいぶんのゆきかけるあなただいなりいこーるすき」と読む、独特の表現方法を用いたタイトルが、若いリスナーの恋する気持ちを見事に表わしている。

藤本美貴と同事務所の℃-uteのメンバー、萩原舞と岡井千聖が歌うダンス・ナンバー。数年前の公演以来定着した、「どうもこうもないっすよ」という萩原の言いまわしと岡井の合いの手がキュート。2人に負けず個性的な声の藤本のヴォーカルが大人っぽくリードをする。

吉澤ひとみ、新垣里沙、亀井絵里による楽曲。ピアニカの伴奏がアコースティックかつアンティークなイメージだ。吐息混じりの気だるいヴォーカルが、受験期の不自由さを嘆く歌詞にぴったり。ちょっとしたことを大げさに歌う様子も、この曲の独特のユニークさを醸し出している。

7thアルバム『レインボー7』で結成された、重ピンクとこはっピンク（道重さゆみと久住小春）名義の楽曲。ベルやコーラスが冬を予感させる、元気いっぱいのクリスマス・ソングだ。彼女たちのキャラクターを生かしたノリのいいナンバーは、聴く人を元気にさせる。