ミニ・レビュー
日本市場に留まる器ではないから引き合いに出すと、米国のいわゆるエモ・ロック勢の何百倍もエモーショナルだし、デリケイトな音と歌が映えている。アップ・テンポの(2)も快調。スロー・テンポでしっかりした作りのシークレット・トラックも聴きどころだ。
ガイドコメント
BUMP OF CHICKENの12thシングルはLOTTE「airs」のCMソング。本作でも、感性豊かな藤原基央にしか描けない世界観が満載。メンバーの奏でる美しく力強いリズムが、その景色をさらに昇華させていく。バンプらしい完成度の高いポップ・ナンバー。
収録曲
01涙のふるさと
ロッテ「エアーズ」CMソングとして起用された12thシングル。涙で空いた心の穴を埋めるような独自の詞世界が展開するポップ・ロックだ。美しくも力強いリズムと、サビの「会いに来たよ」のリフレインがいつまでも心に残る。
02真っ赤な空を見ただろうか
“夕焼け空”を巡る思いを綴った童謡のような歌詞が疾走するロックンロール・チューン。優しげなヴォーカルがノスタルジーをかきたてる一方で、サウンドは元気そのもの。特に間奏部分のギターは、一聴の価値アリのゴキゲンさだ。