ミニ・レビュー
アルテ・ノヴァ・レーベル時代のD.エームスがプロデュースした、問題児クレマンシックの健在ぶりを示したライヴ録音(99年)。マショーの代表作をダシに中世フランスの町の喧騒が音楽で再現された。国内盤仕様で歌詞対訳が付いたことの意義も大きい。
ガイドコメント
ノートル・ダム・ミサは現存する最古の通作ミサ。おもしろいのは、教会へ行く過程から始まり、教会に入ってミサを聴くという流れが作られているところ。先鋭的な中世ルネサンス音楽の先鋒としての、面目躍如といえるアルバムだ。
収録曲
01ヴィルレー「恋人に会った帰りに」 (マショー)
02愛のシャンソン (ティボー4世 (ナヴァール王))
03ヴィルレー「我が身をささげる恋人よ」 (マショー)
04ブルゴーニュの物乞い歌「聖ラザルスのギニョロ (旅芸人)」
05ヴィルレー「甘美な苦痛が」 (マショー)
06ファエンツァ写本〜キリエ
07フライブルグのアウグスチノ修道会聖務日課書〜聖母マリアへの賛歌「めでたし、海の星」
08コンドゥクトゥス「めでたし、誉れ高き」 (作者不詳)
09ノートル・ダム・ミサ (マショー)
演奏
クレマンシック・コンソート アンサンブル・ノヴァ サンタ・チェチーリア・ポリフォニカ・ルッケーゼ・エ・カッペラ