ミニ・レビュー
若手お笑いユニットではなく、あくまでもジャニーズ・グループである彼らの5枚目のシングル。(1)は、関西の美少年たちはここまでやるのかと感心する、明るくやんちゃなポップス歌謡。元SMILEの浅田信一が手がけた(4)のような、じっくり聴かせる系もしっかりハマっている。
ガイドコメント
関ジャニ∞の通算5枚目となるシングル。聴き手に勇気を与えてくれるようなパワフルなナンバーで、歌って踊れるアイドルらしいカッコ良さと、彼らならではの面白さが凝縮されている。
収録曲
01関風 (カンフー)ファイティング
ジャニーズらしからぬ超三枚目路線の個性がはじけまくる、やんちゃアッパレなファンキー・ポップス。ベタな中華風メロディをベースに、恋に破れた少年をおふざけ半分でエネルギッシュに励ます内容だが、心意気はしっかりとした正統派のメッセージ・ソングになっている。
02プロ∞ペラ (プロペラ)
カントリー・ミュージック風メロディをベースに、爽やかなアレンジが気持ち良いポップ・ナンバー。ガムシャラな男気に憧れを抱きつつも甘えた少年の一面ものぞかせる……。このギャップをカラッと表現できるのは、伸び盛りな彼らならではだ。
03サムライブルース
ブルースハープとピアノの音色が大人の哀愁を漂わせるミディアム・ポップス。男の負けん気を歌った本作に、しなやかでフレッシュな彼らのコーラスは背伸びしすぎかと思いきや、そのミスマッチさがグッと心に染み入り、涙を誘う。
04未来の向こうへ
元SMILEの浅田信一が詞を書いた本作は、残酷なまでの愛情と優しさに悩み苦しむヤング・ジェネレーションを歌ったセンシティヴな一曲。荒削りではあるが、ハートウォーミングな彼らのユニゾンが爽やかに響いている。