ミニ・レビュー
録音時78歳。右手の運動障害から、65年に第一線を退いたフライシャーが、リハビリによって障害を克服。40年にもわたる苦しみと希望が“ジャーニー(旅路)”という言葉に託されている。一つの和音に込められた表情からピアノを弾く悦びが伝わってくる。
ガイドコメント
筋肉に異常な収縮が起きてしまう難病“ジストニア”を克服したピアニスト、フライシャーによる両手での演奏の第2弾。デビュー当時の曲をはじめ、さまざまな思いが込められた楽曲を網羅。音楽の深奥に迫る演奏が楽しめる。
収録曲
01カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV992 (J.S.バッハ)
02ソナタ第4番変ホ長調K.282 (モーツァルト)
03半音階的幻想曲とフーガBWV903 (J.S.バッハ)
04子守歌変ニ長調op.57 (ショパン)
05イ調のセレナーデ (ストラヴィンスキー)
06エリーゼのために (ベートーヴェン)