ミニ・レビュー
76年ラトヴィアのリガ生まれ、2003年以降、ウィーン国立歌劇場を中心に破竹の活躍を始めたガランチャのDGソロ・デビュー盤。艶やかな美声、低域から高域までなめらかに聴かせる安定した発声、ふくよかなコロラトゥーラ、豊かな感情表出。大型メゾの旬の声を味わえる一枚だ。★
ガイドコメント
メゾ・ソプラノのニュー・スターとして頭角を現わしてきたガランチャの、独グラモフォンからの初となるソロ・アルバム。本来のメゾとソプラノのレパートリーも加え、ガランチャの魅力のすべてを凝縮している。
収録曲
01サルスエラ「セベデオの娘たち」〜わたしが愛を捧げたあのひとのことを思うたびに (とらわれ人の歌) (チャビー)
02歌劇「ウェルテル」〜ウェルテル…ウェルテル…だれに言い当てることができたでしょう (手紙の場) (マスネ)
03歌劇「ホフマン物語」〜ロマンス「見たまえ、わななく弓の下で-それが愛かい、愛の勝利かい!」 (オッフェンバック)
04歌劇「シンデレラ (チェネレントラ)」〜私は苦しみと涙のために生まれ (ロッシーニ)
05ブラジル風バッハ第5番〜アリア「夕べには、ばら色の雲がゆるやかに輝きながら」 (ヴィラ=ロボス)
06喜歌劇「ジェロルスタン女大公殿下」〜担え銃!/皆さんは危険がお好きで/ああ、私、軍人さんが好きなのよ (オッフェンバック)
07歌劇「アルジェのイタリア女」〜愛する彼のために (ロッシーニ)
08カタロニア民謡「鳥の歌」によるマドリガル〜こよなく喜ばしい夜 (モンサルバーチェ)
09楽劇「ばらの騎士」〜マリー・テレーズ!/私が誓ったことは/夢なのでしょう (R.シュトラウス)
演奏
エリーナ・ガランチャ(MS) ファビオ・ルイジ指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 ドレスデン国立歌劇場合唱団