ミニ・レビュー
25枚目のシングル。映画『愛の流刑地』主題歌である「哀歌(エレジー)」は、自身初の“女歌”。ソウルフルな彼の歌声が断ち切れない劣情にもだえる女の姿とシンクロして、滋味のある世界観を表現している。セルフ・カヴァーの「POP STAR(winter lovers version)」は原曲のイメージを一新。スロー&メロウなアレンジは冬にぴったり。
ガイドコメント
平井堅の25枚目となるシングルは、映画『愛の流刑地』の主題歌。原作・脚本の世界観から受けたイメージをもとに書き下ろした歌詞では、初めて女性からの視点に挑戦している。カップリングには、人気曲「POP STAR」の別ヴァージョンなどを収録。
収録曲
01哀歌 (エレジー)
映画『愛の流刑地』主題歌。自身が初めて歌う女歌は、タイトルさながらの哀しみと苦しみを歌い上げるムード歌謡。情感たっぷりの湿度のあるヴォーカルは、恨み節にドンピシャリ。静謐でありながら鮮烈な印象を与えてくれる。
02Kiss
ミディアム・テンポのメロディに、恋しい人への優しさや愛しさを濃やかに綴ったフレーズ。それらが上手くミックスされ、おだやかな気持ちにさせてくれる明るいラブ・ソング。緩急高低、七色変化するファルセットは聴きどころ。
03POP STAR (winter lovers version)
2005年リリース・シングルの別ヴァージョン。キャッチーな原曲から一転、スロウ&メロウにアレンジされて、キラキラ星が流れる音やふんわり雪が降り積もる音が聴こえてきそう。冬の恋人たちに捧げる心温まるラブ・メッセージ・ソング。
04哀歌 (エレジー) (less vocal)