ミニ・レビュー
“歌えるアイドル”としてオトナにも人気を得た岩崎宏美のアルバムが、紙ジャケで復刻。各盤にボーナス・トラックが追加され、岩崎の思い出話も掲載されている。デビュー曲「二重唱」「ロマンス」を収録した75年の『あおぞら』。DJ糸井五郎のMCで展開されるディスコ・ヒロミといった感じの阿久悠&筒美京平による76年2月の『ファンタジー』。松本隆が初めて岩崎に詞を書いた「ワンウェイ・ラヴ」「美しい夏」を収録した76年7月の『飛行船』。美しい高音域に研きがかかり、中音域での凄味が加わってきた77年5月の『ウイズ・ベスト・フレンズ』では、「悲恋白書」「メランコリー」がいい。この頃からディレクターが飯田久彦になり、オトナ路線へと転換。77年10月の『思秋期から……男と女』は、全曲、阿久悠の作詞による、オトナの女へと脱皮していく彼女の代表作といえる。