ミニ・レビュー
デビュー・シングルを含む、ファースト・ミニ・アルバム。全曲セルフ・プロデュース。歌を邪魔しないシンプルなアレンジ、一見情景描写のようでいて、そこに心象風景が感じられる詩の世界。シンガー・ソングライターらしいシンガー・ソングライター。
ガイドコメント
心に響く伸びやかな歌声を持つシンガー・ソングライター、秦 基博のミニ・アルバム。全編セルフ・プロデュースによる本作には、ライヴで人気のバラード「僕らをつなぐもの」、デビュー・シングル「シンクロ」の別ヴァージョンなどを収録している。
収録曲
01僕らをつなぐもの
月灯りの夜道を歩く、若い恋人たちの心象風景を描いたバラード。弦楽器とアコースティック・ギターの優しい演奏に、まろやかで力強い歌声が映えている。青白い月光のように、冷たく張りつめた空気感が漂う静謐なナンバー。
02青
“鋼と硝子でできた”といわれる彼の声が堪能できる、美しく力強いバラード。語りかけるようなア・カペラで幕を開け、徐々に控えめなギターと乾いたパーカッションが彩りを添えていく。目標に向かって生きる誓いを綴っている一曲。
03季節が笑う
スリーフィンガーの演奏法でカントリー色を出したアコースティック・ポップ。心の緊張が解けていく穏やかなメロディに、ファルセットを交えた繊細な声が柔らかに舞う。許されない恋に踏み込んでいく、男の恋心を描いた詞が切ない。
04シンクロ (Album Ver.)
恋人たちのささやかな日常風景を描いたメロディアス・ポップ。繋いだ手の温もりや雨の中を一緒に駆けた日の、甘く満たされた気持ちを綴っている。疾走感のあるギターと2人で生きる幸せを描いた詞に、心が温まる。
05dot
夏の気だるい雰囲気を漂わせるメロウなナンバー。揺らめくようなエモーショナル・サウンドに、ファルセットを駆使した美しく伸びやかな歌声が柔らかく絡み合う。雨と水をテーマにした不思議な詞世界に引き込まれるはず。