ミニ・レビュー
ベートーベンの「悲愴」をバックにした“のだめ”ナレーションから、「Allegro Cantabile」になだれ込む。ピアノマンである彼が、アニメ『のだめカンタービレ』OPをこうして歌うことがすごくしっくりくる。音符を舞い踊らせるようなグルーヴィなピアノから生み出される極上ポップ。
ガイドコメント
多才なピアニスト、SUEMITSU&THE SUEMITHの4thシングル。TVアニメ『のだめカンタービレ』のオープニング・テーマをメインに、オリジナルとクラシックの名曲がエモーショナルに表現されている。
収録曲
01The Time “SUEMITSU” Met “NODAME”
フジテレビ系アニメ『のだめカンタービレ』との幸せな出会いを演出する、「アレグロ・カンタービレ e.p.」のオープニング・トラック。“のだめ”(川澄綾子)のナレーションのバックに流れているのは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第八番「悲愴」の第二楽章。
02Allegro Cantabile
フジテレビ系アニメ『のだめカンタービレ』オープニング・テーマとなる爽やかで色鮮やかなポップ・チューン。高揚感のあるドラマティックでグルーヴィに舞い踊る旋律や“88の場面の〜”と鍵盤数から始まるリリックなど、ピアノとリンクした楽曲となっている。
03Sonatine
クラシックのエッセンスをちりばめた、限りなくやさしいメロディが展開するミディアム・チューン。スエミツの弾くピアノとストリングスが放つまぶしいきらめきは、せつなさ入り混じり、どことなくセンチメンタルを感じさせる。
04La Chanson De L'adieu
スクラッチ・ノイズに混じり、耳になじむメロディが穏やかに流れる導入部。しかし、そのイメージを180度変えるピアノ・ロックが始まろうとは! 全編英詞による、ショパン「別れの曲」をスエミツ流に解釈したアグレッシヴなナンバー。