FAMILY＋PROLOGUE＝FAMILOGUE。クリーンなシンセ・サウンドと繊細なスクラッチが絡むチルアウト風のサウンドに、ささやくようなラップが乗る、3rdアルバム『ファミリア』のイントロダクション。

トラック、コーラス・ワーク、メロディと、すべてが聴きやすくポップな印象。輪郭がはっきりとしたサビのメロディは、ライヴでのシンガロングが期待できる。ステージとフロアの間で、家族のような一体感が生まれそうな好ナンバー。

ブラックなビートと清浄なストリングスをフィーチャーしたオシャレなサウンドに乗って、イカしたライムをクールにキメたヒップホップ・ナンバー。ところどころで聴かせるハーモニーやメロディアスな展開が、ポップでスケールを感じさせる逸品。

シンセとベースが跳ねるトラックに、テクノ＋ディスコの要素が垣間見える。マイクリレーの回転数も高く、早口のフロウがリスナーのテンションを高めていく。HOME MADE 家族のファンク・サイドが表出した楽曲だ。

地元名古屋の盟友、SEAMOをフィーチャーしたアッパー・チューン。ユニゾンのサビ、テクニカルなフロウなど、絶妙のコンビネーションはさすが。淡々とビートを刻むミニマルなトラックゆえに、3人のラップが引き立っている。

テレビ東京系人気アニメ『NARUTO』のエンディング・テーマに起用された、スロー・テンポのバラード。伸びやかなサビのメロディが感動をもって胸に刺さる。老若男女問わず受け入れられそうな、ポジティヴで爽やかな響きを持った楽曲だ。

グループ初のラブ・ナンバーとなる10thシングル。しっとりと美しいピアノの和音に乗せて、甘く優しく耳元でささやくかのようなライム＆コーラスを聴かせる。心から愛していながら、今は離ればなれになってしまった女性に向けて、切ない胸の内を紡いだ詞が胸に迫る。

「新生活」をテーマにしたミドル・テンポのヒップホップ・トラック。シンプルなトラックとラップ、メロディアスなサビという王道の構成。爽やかでありながらもどこか物悲しい出会いと別れの季節＝「春」を、ポップに歌っている。

ギターのアルペジオから幕を開ける、夏らしいアッパー・チューン。かき鳴らされるアコースティック・ギターが、トラックに生命力あふれる表情をつける。ラップよりもメロディを優先した軽快なヴォーカル・パートが、陽気さに拍車をかけている。

全編にわたって曲を支配するのは、エレキ・ギターのファンキーなリフ。ソリッドなビート感も相まって、ロック的なダイナミズムに満ちたトラックに仕上がっている。ハイペースで大胆に踏まれる韻も含め、全体的に力強い印象だ。

ディスコ風のシンセ使いがカラフルでキュートな、1分49秒のパーティ・チューン。サビはシンガロングに適したユニークな構成で、フロア受けする様子が目に浮かぶようだ。マイクリレーの息もぴったりで、もっと長く聴いていたいと思わせる楽曲。

黒人コーラス・グループ風のイントロに、彼らの新たな可能性を見出せる新機軸。ホーンのサウンドやファンク・ギターを取り入れたトラックなど、ソウルネスが前面に押し出されている。兄弟の絆を歌ったリリックもブラック・ミュージック的だ。

“AFRA＆INCREDIBLE BEATBOX BAND”から、ヒューマン・ビートボクサーのK-MOONが参戦。ミニマルなビート感が心地良い、ラップ対ビートボックスのヒップホップ・バトルといった趣きもある、玄人好みの楽曲だ。

共作したスキマスイッチの常田真太郎がピアノでも参加した異色のコラボレート作。エモーショナルなピアノのフレーズはさすがの一言。前向きなリリックと流麗なピアノの相性も良く、青空のような爽快感を響きわたらせている。

切ない電子ピアノのフレーズがトラックにエモーションを与えるスロー・バラード。郷愁を歌ったリリックが一抹の寂しさと人情味を想起させ、リスナーの気分を優しくリラックスさせる。等身大のセンチメンタリズムが好印象だ。

心地良いスロー・テンポのヒップホップ・トラック。アコースティック・ギターのコード感とクリーンなトーンのアルペジオが、曲全体に儚くも力強い印象を与えている。アルバム『ファミリア』のラストにふさわしい、ドラマティックな応援ソングだ。