ミニ・レビュー
これほど完璧なのに、どこか人間くささを感じさせる。輝かしい音色なのに、あくまで温かい。強さと優しさを合わせ持った音楽……それがアシュケナージの真骨頂。すべての音が考え抜かれ、意味を持ち、33の変奏曲を有機的に結びつけている。すごい演奏だ。
ガイドコメント
アシュケナージ初のディアベッリ変奏曲。ひさしぶりのベートーヴェンで、「森の乙女」の変奏曲は珍しい逸品。膨大なレパートリーを持つアシュケナージらしい1枚で、緻密な演奏が変奏曲の面白さを浮き立たせている。
収録曲
ベートーヴェン:
01ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調op.120
02ヴラニツキーのバレエ「森の乙女」のロシア舞曲の主題による12の変奏曲イ長調WoO70