ミニ・レビュー
ひねりの利いたサウンドで、サビのインパクトが強烈な「女子たちに明日はない」、キュートなハッピー・チューン「バスロマンス」、生々しい感情をリアルに伝えるバラード「春夏秋」。「シャングリア」以降、頭角を現してきたガールズ・ロック・バンドの4枚目のシングル。彼女たちが発する強烈な個性は吸引力大。
ガイドコメント
好セールスを記録した「シャングリラ」に続く4thシングルは、春らしい力強さと諦念が交わり、勢いのある個性的なロック・チューンに仕上がっている。彼女たちらしいアクの強さもご愛嬌。唯一無二のポップ・センスが満載だ。
収録曲
01女子たちに明日はない
3人の声が混ざり合ったサビの浮遊感とAメロの疾走感が特色の、コケティッシュな中にロック・スピリッツを練り込んだ彼女たちらしいナンバー。「シャングリラ」のスマッシュ・ヒット以降注目を集めるガールズ・バンドの4thシングル。
02バスロマンス
友人の結婚式に触発されて書いたという高橋(ds)のリリックに弾けるギター・リフが印象的。爽やかなコーラスがマッチしたサーフ・ロック・テイストを盛り込んだハッピー・チューン。こんなチャットモンチー見たことなかった!
03春夏秋
“あなたを忘れる時間がない”という渾身のフレーズが、橋本のヴォーカルをいっそう切なく響かせる。チャットモンチーの持ち味のひとつであるヘヴィな感情をぶつけるバラードで、さりげなく季節感を盛り込んだリリックも巧みだ。