ミニ・レビュー
東京・秋葉原の劇場から誕生した女性アイドル・ユニットの3枚目のシングル。プロデューサーの秋元康が作詞、井上ヨシマサが作曲した。懐かしい昭和の歌謡曲を彷彿とさせるマイナー調のメロディに、いじめや自殺などをテーマにした深刻な少女たちの心の叫びを乗せた。
ガイドコメント
“会いに行けるアイドル”AKB48の2007年第2弾シングル。彼女たちのホーム・グラウンドである学校を舞台に、「いじめ問題」を言及している。リアルな等身大のメッセージに、真摯に耳を傾けたい。
収録曲
[Disc 1]
01軽蔑していた愛情
選抜メンバー16名によるシングル曲。いじめや自殺という社会問題を彼女たち世代の視点から歌った問題作で、社会からではなく、教室の内側から見ているような冷静な視点にはっとさせられる。強めのダンス・ビートやストリングス風の打ち込みは、シリアスで深みのあるイメージ。
02涙売りの少女
「誰か、私を買ってください」というモノローグにどっきり。思春期の少女たちがフラストレーションにもがき苦しむ様子を 「マッチ売りの少女」にたとえ、自虐的に表現している。リリックとは対照的なディスコ・ビートとラップが軽やかでダンサブルだ。
03軽蔑していた愛情 (Instrumental)
04涙売りの少女 (Instrumental)
[Disc 2]〈DVD〉
01軽蔑していた愛情 (Video Clip)
02Making of「軽蔑していた愛情」