ミニ・レビュー
3枚目のシングルは、ピアノ1本のテンポ・フリー風演奏から一気に8ビートへ劇的に展開する異色なナンバー。ヴォーカルは、変幻自在なサウンドを縫うように、囁き、語りかけ、うめき、叫ぶ。神様に、願いを一つ叶えておくれ、失った人へもう一度だけ会わせてほしいと。
ガイドコメント
再結成の末、2006年9月にメジャー・デビューした3人組ミクスチャー系ロック・バンド、kannivalismの3rdシングル。ジャンルにとらわれない自由奔放なサウンドからは、私生活でのヤンチャぶりまでが垣間見られるようだ。
収録曲
01small world
ささやくようなピアノ・ソロのイントロから雄大なロックへと展開するドラマティックなナンバー。ヴォーカルは、神様に1日だけ時間をくださいと願い、祈り、叫ぶ。いまでもキミだけを愛しているよ、と伝えたいがために。
02クライベイビー
オーソドックスな8ビート・サウンドが徐々に形を壊し、感情のまま溶けていくようなユニークな構成。ヴォーカルもささやきから、しゃくり上げ、シャウトと切迫感を増しながら、歌うことが人生のすべてと叫ぶ。
03Home sick
アコースティック・ギターとピアノの響きにのせてソフトに歌いかけるバラード。果てしない空の下をはい回り、寂しさでひどく痛む夜など、どんなときでも心をほどき癒してくれるのは、懐かしきマイ・ホームだと歌う。