ミニ・レビュー
戦前からモーツァルト研究の権威として知られ、戦後は長年ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院の院長も務めたパウムガルトナーが、オイロディスクに遺した名演だ。指揮はワルターの薫陶を受けただけあって、抒情的な表現をベースにしながらも、より端正でスッキリとした響きがいかにも学究肌の音楽家らしい。曖昧さのないテンポ感や精緻なリズムの扱い方など、半世紀を経過した今聴いても、まったく古びていない。このような研究と表現が、現代の演奏スタイルにつながっていることを想うと、じつに感慨深い。
ガイドコメント
ザルツブルクのモーツァルト音楽院長を長く務め、カラヤンの師としても有名なパウムガルトナーは、モーツァルトの権威でもある。本作は、彼の創設であるカメラータ・アカデミカとの録音を聴くことができる貴重な一枚だ。
演奏
ベルンハルト・パウムガルトナー指揮 ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ