ミニ・レビュー
なんと美しく澄んだ声だろう。61年と63年にベルリン・ドイツ・オペラと来日したケートの愛らしい姿が懐かしく思い出される。コロラトゥーラを駆使したモーツァルトの歌劇における自在な歌唱やドイツ歌曲の清楚なたたずまいなど、襟を正して耳を傾けたい。
ガイドコメント
1950年〜70年代にかけて活躍したコロラトゥーラ・ソプラノ、エリカ・ケートの得意としたオペラ・アリア集で、彼女の幅広いレパートリーが堪能できる。60年代には、ベーム率いるドイツ・オペラと来日している。
収録曲
01オペラ「後宮からの逃走」〜「何と大きな苦しみが」 (モーツァルト)
02オペラ「後宮からの逃走」〜「どんな責苦があろうとも」 (モーツァルト)
03オペラ「魔笛」〜「復讐の心は地獄のように」 (モーツァルト)
04オペラ「フィガロの結婚」〜「とうとうその時が来た/恋人よ早くここへ」 (モーツァルト)
05オペラ「フィデリオ」〜「わたしとあなたがいっしょになれたら」 (ベートーヴェン)
06オペラ「リゴレット」〜「麗わしい人の名は」 (ヴェルディ)
07オペラ「ランメルモールのルチア」〜「狂乱の場」 (ドニゼッティ)
演奏
エリカ・ケート(S) エルンスト・メルツェンドルファー指揮 ベルリン交響楽団 ベルリンRIAS合唱団