9mm Parabellum Bullet / The World e.p. [限定]

ミニ・レビュー

史上最強のロック・バンドと名高い9mm Parabellum Bulletのメジャー・ファーストＥＰ。静と動を見事に使い分けたドラマティックな展開、練りこまれたアレンジは、プログレッシヴ・エモーショナル・ロックとも呼べそうな、彼らだけのオリジナリティ。

ガイドコメント

メジャー・デビューに先駆けて発表される、9mm Parabellum Bulletのプレ・デビューEP。インディーズから発表されたナンバーの再録ヴァージョンと新録曲が収められ、緻密なロック・サウンドが冴えわたっている。

ニュース

チャート

TOWER RECORDS　渋谷　アルバム総合
4位（2007/5/14） ⇒ 22位（5/21） ⇒ 22位（5/28） ⇒ 37位（10/15）
TOWER RECORDS　新宿　アルバム総合
6位（2007/5/14）
TOWER RECORDS　札幌　アルバム総合
8位（2007/5/14）
TOWER RECORDS　名古屋　アルバム総合
7位（2007/5/14）
TOWER RECORDS　ジャパニーズロック&ポップス　アルバム
2位（2007/5/14） ⇒ 9位（5/21） ⇒ 9位（5/28） ⇒ 19位（10/8） ⇒ 16位（10/15） ⇒ 18位（10/22）

収録曲

01The World

J-POPではめずらしい、6/8拍子と2ビートのような高速8ビートが交互にあらわれるプログレッシヴ風エモーショナル・ロック。わずか4分余りの中に、彼らによる幾多ものドラマを感じ取ることができる作品だ。

02Heat-Island

クリアなトーンと究極なまでに歪んだディストーション・トーンが交互に出てくるハード・パンク・チューン。細部まで神経が行き届いたギター・アレンジがさまざまなトーンとフレーズを交えて、メロディにさらなる彩りを加えている。

03 （teenage）Disaster

ドラム・ソロ風の硬質なドラミングからスタートするハード・ナンバー。ハイハットを用いずにフロア・タムを中心として刻まれるリズムによって、独特のオリジナリティがあふれるサウンドを生み出している。

04Mr.Suicide

ヘヴィというよりもパンキッシュというべきタッピング。イントロからハードな世界観が予測されるが、本編はダウナーな部分とアッパーな部分が同居する、ドラマティックなサウンド展開が要のプログレッシヴ・エモーショナル・パンクだ。

05marvelous

ヘヴィで印象的なリフが耳に飛び込む。リフをバックにヴォーカルをのせる手法こそハード・ロックだが、決してハード・ロックにはならない9mm Parabellum Bullet流ハード・チューン。高速なピッキングはスラッシュ系に通じるかも。

06Talking Machine

グルーヴィなベースが曲をグイグイと引っ張っていく、9mm Parabellum Bullet流ディスコ・ナンバー。ギターのカッティングこそ16ビートながらもメロディはしっかり8ビートと、ロック魂を忘れてはいない手法だ。

07sector

80年代スラッシュを思い起こしそうな超高速ナンバー。中盤での白玉を中心とした展開がプログレッシヴで、楽曲をよりドラマティックに仕上げている。『The World e.p.』では最も短いナンバーながら、テンションは最も高い。

アーティスト

9mm Parabellum Bullet
神奈川県横浜市出身のロック・バンド。メンバーは菅原卓郎（vo,g）、滝善充（g）、中村和彦（b）、かみじょうちひろ（ds）。2004年3月に結成し、UKロックやロカビリー・サウンドを採り入れた多彩な音を奏でて人気を獲得。2007年にEP『D……

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