ミニ・レビュー
チャンの奏でるチェロの響きからは熱く深い思い入れが感じられる。「鳥の歌」に漂う哀愁がこれほど強く胸を打つのも音にのめり込む演奏者の情念の強さが尋常ではないからだろう。ラロの協奏曲も立派だが、それぞれが一つの宇宙を形作る小品に心を惹かれる。
ガイドコメント
天才少女と騒がれたハンナ・チャンの“歌”が堪能できる一枚。小品も含めてロマン派のチェロの名曲がしっかりと押さえられている。とりわけ、チャイコフスキーとラロの美しさは絶品だ。
収録曲
01メロディop.20-1 (グラズノフ)
02アレグロ・アパッショナートop.43 (サン=サーンス)
03ロンドト短調op.94 (ドヴォルザーク)
04アンダンテ・カンタービレ (チャイコフスキー)
05チェロ協奏曲ニ短調 (ラロ)
06鳥の歌 (民謡/カザルス編)
演奏
ハンナ・チャン(VC) アントニオ・パッパーノ指揮 ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
録音
(1)~(3)(6)2005.12 (4)(5)2006.7