ミニ・レビュー
自身初の両A面シングルとなる本作は、アッパー・チューンな「RUN」、厳かなバラードの「蛍」、ラブリー・ポップスな「幸せのカタチ」と三曲三様。それぞれにそれぞれのレミオロメン節が炸裂していて、彼らのミュージシャンとしての円熟味とシングルらしからぬ完成度の高さにただ驚愕。
ガイドコメント
2007年5月発表の両A面シングル。「RUN」はバンドのポジティヴな精神性を歌ったアッパー・チューンで、映画『眉山』の主題歌として書き下ろした「蛍」は文学的歌詞が際立つミディアム・バラードだ。
収録曲
01RUN
疾走感にあふれたリズム・ギター、ビートの要を握ったドラムス、機動性や勢いの良さなど3ピース・バンドの特性を活かしきったロック・ナンバー。藤巻のナイーヴなシャウトが耳から離れない、激しくもせつないアッパー・チューンとなっている。
02蛍
映画『眉山-びざん-』主題歌となったミディアム・バラード。低く刻むビートと優美なストリングスのアレンジが扇情的なラヴ・ソングで、しなやかな流線美のような旋律が、ヴォーカル藤巻の真っ直ぐ響く声を引き立てている。
03幸せのカタチ
スタイリッシュなホーン・アレンジとやわらかなリズムに胸躍る、とっておきのラヴ・ソング。大事な人への思いのすべてを不器用に歌う藤巻に、愛らしさすら覚えてしまう。FM802春のキャンペーンACCESSキャンペーン・ソング。