マリリン・マンソン / イート・ミー、ドリンク・ミー

はてなブックマークに追加
マリリン・マンソン / イート・ミー、ドリンク・ミー
CD
ミニ・レビュー
4年ぶりのオリジナル・アルバム(通算6枚目)。離婚を経験後に制作されたパーソナルな作品ということだが、これまでのダークさ、ヘヴィさを残しながらもポップさも感じさせるようになった。また、ギター・ソロも多くなり、変化を感じさせるが、いい演奏だ。
ガイドコメント
『ザ・ゴールデン・エイジ〜』以来、約4年ぶりとなる2007年6月発表のオリジナル・アルバム。“鬱のブラック・ホール”にインスピレーションを受けたという、彼らしい退廃的なベクトルを踏襲した作風だ。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    4位 (2007/6/4)  ⇒  16位 (6/11)  ⇒  37位 (6/18)
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    2位 (2007/6/4)  ⇒  10位 (6/11)
  • TOWER RECORDS 札幌 アルバム総合
    5位 (2007/6/4)
  • TOWER RECORDS 名古屋 アルバム総合
    4位 (2007/6/4)
  • TOWER RECORDS 大阪 アルバム総合
    3位 (2007/6/4)
  • TOWER RECORDS 福岡 アルバム総合
    8位 (2007/6/4)
  • TOWER RECORDS ロック&ポップス アルバム
    1位 (2007/6/4)  ⇒  7位 (6/11)  ⇒  12位 (6/18)
収録曲
01IF I WAS YOUR VAMPIRE
アルバム『イート・ミー,ドリンク・ミー』のオープニング曲。おなじみのシアトリカルなスタイルで、ゆったりとして重々しい曲調だ。アルバムのイントロ・ナンバーにふさわしい重厚な内容で、コーラスもムードを助長。
02PUTTING HOLES IN HAPPINESS
パワフルなギター・ソロでスタートするミディアム・ナンバー。歌詞を噛みしめるかみしめるようにじっくりと歌うヴォーカルとヘヴィなサウンドが一体となって迫ってくる。間奏でもティム・スコルドのギターが大活躍。
03THE RED CARPET GRAVE
マリリン・マンソンらしくないポップな感覚のイントロが印象的。ヴォーカルと詞はおなじみのスタイルだが、サウンド的にはイントロに象徴されるように、より親しみやすい仕上がりだ。カッコいいギター・ソロがフィーチャーされている。
04THEY SAID THAT HELL'S NOT HOT
従来のゴシック的なイメージが少なく、ポップなサウンドが耳に残るナンバー。離婚の経験から生まれたと思われる、悲哀が感じられる曲で、彼らの新境地を感じさせる。曲全体に緩急があり、ドラマティックな仕上がりだ。
05JUST A CAR CRASH AWAY
インダストリアル系の金属的なサウンドを聴かせるスロー・ナンバー。間奏はハード・ロック風のサウンドで、ギター・ソロも効果的にフィーチャーされている。終わりに近づくにつれて、じわりと盛り上がっていく展開は感動的だ。
06HEART - SHAPED GLASSES (WHEN THE HEART GUIDES THE HAND)
アルバム『イート・ミー,ドリンク・ミー』からの第1弾シングル。新しい恋人とのエピソードにインスパイアされた曲で、その影響か、デヴィッド・ボウイを思わせるこれまでにはないタイプの演奏に驚かされる。濃密な歌やサウンドが魅力的だ。
07EVIDENCE
鐘の音色で静かに始まるも、核になるのは、攻撃的なヴォーカルや重々しいドラムス。ギター・ソロが多い本作『イート・ミー,ドリンク・ミー』だが、この曲も例に漏れずギターが魅力的。歌とともについ聴き入ってしまう。
08ARE YOU THE RABBIT?
ブルージィなフィーリングもあるミディアム・ナンバー。ポップさを適度に取り入れているアルバム『イート・ミー,ドリンク・ミー』の中で、この曲は従来のマリリン・マンソンらしい硬質な演奏だ。怒りを吐き出すようなヴォーカルなど、聴きどころ満載だ。
09MUTILATION IS THE MOST SINCERE FORM OF FLATTERY
体を動かしたくなるようなリズミックなナンバー。「フ○○ク・ユー」が連呼されている過激な歌詞で、ヴォーカルは熱っぽくエキサイティングな演奏だ。シンプルな構成の曲だが、かえって凄みがストレートに伝わってくる。
10YOU AND ME AND THE DEVIL MAKES 3
電線から火花が散るような音色のギターのイントロからスタート。ポップさを廃した従来の過激さをダイレクトに反映したナンバーで、呪術的な雰囲気を持ったパワフルな歌や演奏が光っている。
11EAT ME, DRINK ME
アルバム『イート・ミー,ドリンク・ミー』本編のラストとなるタイトル・チューン。『不思議の国のアリス』をモチーフにしたという、捉えどころのないどろどろとしたサウンドや鬼気迫るヴォーカルが魅力の、本作のハイライトのひとつだ。
12HEART - SHAPED GLASSES (WHEN THE HEART GUIDES THE HAND)
アルバム『イート・ミー,ドリンク・ミー』のボーナス・トラック。シングルのリミックス・ヴァージョンで、デヴィッド・ボウイを思わせる原曲の面影はなく、よりフロア向きのダンス・ナンバーとなっている。ヴォーカルとも相性がいいアレンジだ。
13HEART - SHAPED GLASSES (WHEN THE HEART GUIDES THE HAND)
アルバム『イート・ミー,ドリンク・ミー』ボーナス・トラック。シングルをダンス・ナンバーにアレンジしたリミックスで、本作はジェイド“AFI”ヴァージョン以上に遊び心を重視。ヴォーカルも含め、原曲のイメージを大胆に崩した仕上がりだ。
14PUTTING HOLES IN HAPPINESS
アルバム『イート・ミー,ドリンク・ミー』のボーナス・トラック。最初はやや違和感を覚えるアコースティック・ヴァージョンだが、やはりパワーは変わりがないと実感。ヴォーカルの存在感がそう思わせるのだろう。スライド・ギターに注目だ。
(12)(13)(14)ボーナストラック
封入特典
  • 解説・歌詞・対訳
アーティスト
  • マリリン・マンソン
    1969年1月5日生まれ、米・オハイオ州カントン出身のミュージシャン。本名はブライアン・ヒュー・ワーナー。芸名はマリリン・モンローとチャールズ・マンソンが由来。マリリン・マンソン&ザ・スプーキー・キッズからバンド名をマリリン・マンソンに変え……
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015