ガイドコメント
ヒット・シングル「関風ファイティング」や「ズッコケ男道」などを収録した2ndアルバム。メンバーそれぞれの個性が見事に表出された楽しい一枚だ。ヴァラエティに富んだ楽曲群も質が高い。
収録曲
[Disc 1]〈KJ∞ Collection tune〉
01Big Sky Blues
オープニングからうねるベース・ラインとゴキゲンなホーン・セクションがリスナーを刺激しまくる、猛烈ファンク・ナンバー。能天気なまでにポジティヴなパワーに満ちたリリック(褒め言葉デス)もいい感じだ。
02Speedy Wonder
“キング・オブ・ソウル”、スティーヴィー・ワンダーの名前を模したタイトルがキュートなアッパー・チューン。 恋に猪突猛進しすぎて失敗してしまった、哀しきボーイの悲哀がコミカルに描かれる。最高にグルーヴィな一曲だ。
03∞SAKAおばちゃんROCK (type LAKJ2)
2006年6月7日に4thシングルとしてリリースされたロック・ナンバーを、ビッグバンド・ジャズ風にリアレンジした、アルバム『ズッコケ大脱走』収録ヴァージョン。大阪のおばちゃんのパワフルな生態を、コミカルに描いたリリックが楽しい。
04二人の涙雨
歌謡曲風のタイトルだが、実際に歌謡曲のサウンドとアレンジが施された作品で、これぞ関ジャニ∞(エイト)の真骨頂。哀愁に満ちたメロディ・ラインと胸が締めつけられるかのような詞は、マジで泣けること必至。
05強情にGO!
THEイナズマ戦隊が詞曲&アレンジを手がけたナンバー。THEイナズマ戦隊の特色である、血沸き肉躍るストレートなロックンロールを大胆にフィーチャー。骨太でメタリックな音の質感にノック・アウトされること間違いなし。
06Great Escape〜大脱走〜
1963年製作のスティーヴ・マックイーン主演のアメリカ映画と同タイトルだが、こちらは夢さえ見られない世の中からエスケープしようぜ、というメッセージ・ソング。関ジャニ∞(エイト)らしいファンクネスが充満した一曲だ。
07さよならはいつも
アコースティック・ギターとピアノの美しい調べが印象的なバラード。作詞・作曲を担当しているのは、一青窈やKinKi Kids、中村雅俊などへの楽曲提供で知られる、マシコタツロウによるもの。
08地元の王様
切れ味鋭いカッティング・ギターが極上のグルーヴを生成する、ノリノリのファンク・ナンバー。この楽曲も大阪という彼らのバック・グラウンドが歌詞面で大きくフィーチャーされた作品になっている。これぞ浪速ファンク!
09ズッコケ男道
10エネルギー
彼らには珍しく(?)アイドル歌謡曲テイストが濃厚な、清涼飲料水のような爽快さを感じさせるハッピー・チューン。作詞・作曲・アレンジを手がけたのは、田中秀典と野間康介による音楽ユニット“micro+grande”だ。
11旅の涯には
イントロからパンキッシュなサウンドが響きわたるヘヴィ・ロック。ディストーションをかけたうねりのあるギターの音の隙間から、“未来を信じて歩いていこう”という、関ジャニ∞(エイト)の熱いメッセージが伝わってくるナンバーだ。
12ありがとう。
メロウなイントロのア・カペラから一転、テンポのいいバンド・サウンドにのせて“ありがとう”というシンプルな言葉が綴られていく、関ジャニ∞(エイト)からのサンキュー・ソング。てらいのない素直なリリックに、好感が持てる。
13関風ファイティング
[Disc 2]〈SOLO Collection tune〉
01琉我 (渋谷すばる)
渋谷すばるによるソロ・ナンバー。昭和モダンでムーディな雰囲気が濃厚に醸し出されている、ジャズ歌謡テイストな作品。渋谷の色気を感じさせる艶っぽい歌い方が、ビッグ・バンドな曲調によくマッチしている。
02わたし鏡 (安田章大)
安田章大によるソロ・ナンバー。バッキングをとるアコースティック・ギターの音色が美しい、爽やかなミディアム・チューンだ。ソフィスティケートされた編曲を手がけたのは、ムーンライダーズのギタリスト、白井良明。
03MAGIC WORD〜僕なりの…〜 (丸山隆平)
丸山隆平によるソロ・ナンバー。ハネるようなリズムやポップで明るいメロディ・ラインが気持ちいいお祭りソング。関ジャニ∞(エイト)随一のムードメーカーの丸山らしく、とにかく楽しい作品に仕上がっている。
04まもりたい (大倉忠義)
大倉忠義によるソロ・ナンバー。静謐なピアノの音色と流麗なストリングスの調べが優しく溶け合う、美しいラヴ・ソング。大倉の甘くて包容力のある歌声も聴きどころだ。ファンならずともその歌声にしびれるはず。
05WONDER BOY (横山裕)
横山裕によるソロ・ナンバー。ノリのいいダンサブルなヒップホップ・チューンで、ライヴでは盛り上がること間違いなしの一曲。洗練されたポップ・センスでまとめられた、浮遊感のあるグルーヴィなサウンドが心地いい。
06Forward (村上信五)
村上信五によるソロ・ナンバー。SMAPの「SHAKE」「ダイナマイト」「BANG! BANG! バカンス!」などを作曲したコモリタミノルらしい、ヒップなブラック・ミュージックに仕上がっている。
07stereo (錦戸亮)
錦戸亮によるソロ・ナンバー。錦戸自身が作詞・作曲・編曲を手がけていて、8ビートの骨太なロックンロール・ナンバーに仕上がっている。コミカルな作品が多い関ジャニ∞(エイト)の楽曲の中では、男っぽさが際立つ一曲だ。