ミニ・レビュー
そもそもサックス・カルテットは多くないけれど、トルヴェールは世界トップのアンサンブルだと言い切っていいんじゃないかと、今回のアルバムを聴いてつくづく思った。作品ノートをなぞるようだが、名優は悲劇も喜劇もこなす。彼らがまさにそう。今回はラブ・コメディってところだ。
ガイドコメント
日本を代表するサキソフォン奏者4名によるトルヴェール・クヮルテットのエイベックス移籍第1弾アルバム。高度なテクニックと遊び心をたっぷりと詰め込んだ濃厚な仕上がりだ。長生淳の粋な翻案編曲が楽しい。
収録曲
01カインド・オブ・ガイーヌ (ハチャトゥリアン/長生淳)
02シャル・ウィ・サックス? (長生淳)
03モーツァルトはなべてこうしたもの (モーツァルト/長生淳)
04バレエ音楽「くるみ割り人形」〜ナッチ=ナッカー (チャイコフスキー/長生淳)
05カルメン・ラプソディ (ビゼー/長生淳)
06DOO-DAR組曲 (フォスター/ビル・ホルコム)
07日本の歌 (長井桃子)
演奏
トルヴェール・クヮルテット (1)(3)〜(5)(7)小柳美奈子(P)