ミニ・レビュー
そうだ、クラウスはバルトークの教え子だったと、このCDを聴きながら気がついた。楽譜から読み取れるリズムや音色とは、まったく異なった音楽が鳴っている。こう弾かれるべきなのだ。それが民族の声なのだ…… と聴き入ってしまう。目からウロコの演奏だ。
ガイドコメント
モーツァルト弾きとして日本でも人気の高いリリー・クラウス。ピアノをバルトークに、音楽理論をバルトークとコダーイについて学んだ彼女の、本作は原点ともいえるアルバムだ。
収録曲
バルトーク:
01ルーマニア民族舞曲Sz.56
02民謡旋律による3つのロンドSz.84
033つのハンガリーの民謡Sz.35a
04ソナチネSz.55
0515のハンガリー農民の歌Sz.71
06「10のやさしいピアノ小品」Sz.39〜田舎の夕べ
07「こどものために」第1巻Sz.42より