ミニ・レビュー
アルゲリッチは何歳になっても挑発的なアーティストだ。我儘おばさまの眼鏡に適った若手が集められて、時代の今が反映された緊張感いっぱいの音楽が百花繚乱するルガーノ・フェスティヴァルは、その真骨頂。2002年からシリーズ化されているライヴ盤は、イベントの記録にとどまらない優れた演奏の録音でもある。弾き手、聴き手、どちらの側にいても、一音も疎かにできない“疲れる”演奏のつらなりはまさにアルゲリッチ節のオンパレードでもあり、CDとなっても“ながら聴き”を許さないテンションの高さだ。
ガイドコメント
アルゲリッチのプロデュース能力が発揮された、ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴの2006年版。アルゲリッチが見込んだ若手や気心の知れた演奏家らが集い、親密さの中にも緊張感あふれる演奏が展開されている。
収録曲
[Disc 1]
01ピアノ四重奏曲変ホ長調op.47 (シューマン)
02チェロ・ソナタ第2番ニ長調op.58 (メンデルスゾーン)
03幻想小曲集op.73 (フリューゲル・ホルン&ピアノ版) (シューマン)
[Disc 2]
01ピアノ三重奏曲第1番ニ短調op.63 (シューマン)
02ピアノ五重奏曲ト短調op.30 (タネーエフ)
[Disc 3]
01ノクターン~「雲」/「祭り」 (4手2台ピアノ版) (ドビュッシー/ラヴェル編)
02ヴァイオリン・ソナタ第1番 (シュニトケ)
03チェロと吹奏楽のための協奏曲 (グルダ)
演奏
[1] (1)マルタ・アルゲリッチ(P) ルノー・カピュソン(VN) リダ・チェン(VA) ゴーティエ・カピュソン(VC) (2)ゴーティエ・カピュソン(VC) ガブリエラ・モンテーロ(P) (3)セルゲイ・ナカリャコフ(FLH) マルタ・アルゲリッチ(P) [2] (1)ニコラ・アンゲリッシュ(P) ルノー・カピュソン(VN) ゴーティエ・カピュソン(VC) (2)リーリャ・ジルベルシュタイン(P) ドーラ・シュヴァルツベルグ,ルーシー・ホール(VN) ノーラ・ロマノフ=シュヴァルツベルグ(VA) ホルヘ・ボッソ(VC) [3] (1)セルジオ・ティエンポ,カリン・レヒナー(P) (2)アリッサ・マルグリス(VN) ポリーナ・レスチェンコ(P) (3)ゴーティエ・カピュソン(VC) アレクサンダー・ラヴィノヴィチ指揮 管弦楽団