SUM 41 / アンダークラス・ヒーロー

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SUM 41 / アンダークラス・ヒーロー
CD
ミニ・レビュー
原点回帰とでもいうべきパンクのエッジを際立たせながら、同時にメロディの豊かさも示している5枚目のアルバムは、確実に新しい章を開いた感がある。歌詞の面でも“アンダークラス”からの社会に抗する力について言及されたりと、最もシリアスな内容を扱っている。
ガイドコメント
日本でもヒットした前作『チャック』から約3年ぶりとなる4thアルバム。ギタリストのデイヴ・バクシュが脱退して3人組となった彼らだが、メロディアスなサウンドとパワフルな演奏は健在だ。
ニュース
チャート
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    7位 (2007/8/6)
  • TOWER RECORDS 札幌 アルバム総合
    7位 (2007/8/6)
  • TOWER RECORDS 名古屋 アルバム総合
    2位 (2007/8/6)
  • TOWER RECORDS 大阪 アルバム総合
    7位 (2007/8/6)
  • TOWER RECORDS 福岡 アルバム総合
    10位 (2007/8/6)
  • TOWER RECORDS ロック&ポップス アルバム
    2位 (2007/8/6)  ⇒  14位 (8/27)
収録曲
01UNDERCLASS HERO
サム41のエッセンスが極限までに凝縮された、反骨精神みなぎるポップ・パンク・ナンバー。印象的なサビは前作『チャック』にボーナス・トラックとして収録されていた「サブジェクト・トゥ・チェンジ」を発展させて完成されたもの。
02WALKING DISASTER
“行き止まりで俺は始める”と、デイヴ・バクシュの脱退によって生まれた迷いを断ち切り、バンドをゼロから再出発させようとする固い決意が歌い込まれたパンク・チューン。デリック・ウィブリーのまっすぐで力強い歌声が感動的だ。
03SPEAK OF THE DEVIL
ビーチ・ボーイズも真っ青な分厚いコーラス・ワークの導入からお得意のパンク・サウンドへと一気になだれ込む、ドラマティックな楽曲構成が印象的な一品。エレクトリック・ギターの繊細でメロディアスなアルペジオが美しい。
04DEAR FATHER
デリック・ウィブリーが生まれる前に家族を捨てた、彼の実の父親について歌われたエモーショナルなギター・ロック・ナンバー。“あなたのことは名前以外、何も知らない”と、深い悲しみと孤独感が切々と歌い上げられる。
05COUNT YOUR LAST BLESSINGS
“俺の敵は俺自身。俺を助けてくれる奴など誰もいない”と、辛く厳しい世界の中で挫けそうになっている自分自身の心を奮い立たせようとするパンク・チューン。攻撃的なサウンドの中で淡々と鳴り響く、ピアノの冷たい音色が印象的。
06MA POUBELLE
ビートルズやキンクスといった英国ロック・バンドを思わせる、ピアノを基調としたボードヴィル調のキャッチーなポップ・ソング。カナダ出身というバンドのアイデンティティを活かし、全編にわたってフランス語で歌い上げているのが楽しい。
07MARCH OF THE DOGS
“アメリカ合衆国の大統領は死んだ!”という衝撃的な歌い出しで始まる、ブッシュ大統領への強い怒りが詰め込まれたパンク・ナンバー。アメリカ社会の底辺で苦しむ人々の心情を代弁したかのような、社会派メッセージ・ソングだ。
08THE JESTER
「マーチ・オブ・ザ・ドッグス」のコーダ部分のワルツのリズムを引き継いで始まるロック・ナンバー。社会の下層でもがく人々を無視し、ふんぞり返っているエリートたちへの怒りが綴られた詞からは、バンドの社会意識の高さがうかがえる。
09WITH ME
デリック・ウィブリーの妻であるアヴリル・ラヴィーンへと宛てられたパーソナルなラヴ・ソング。“おまえなしでは生きる意味がない。何があってもおまえを離さない”と、気恥ずかしくなるほどのまっすぐで熱い愛が歌い上げられる。
10PULL THE CURTAIN
“生きる屍が目覚め、ホラー・ショウが始まる”という歌詞に顕著なように、ゴシック風のダークな雰囲気が魅惑的なロックンロール・ナンバー。メンバー3人による息の合った掛け合いコーラスが、バンドの結束力の強さを感じさせる。
11KING OF CONTRADICTION
高速ブラスト・ビートが刺激的なハードコア・パンク・チューン。基本的にはストレートなロック・サウンドながらも、複雑なリズム・チェンジを行なうなど、バンドの演奏力の高さがうかがえるキメの細かいアレンジだ。
12BEST OF ME
“過ちを撤回することなどできないと分かっているが、それでも謝りたいんだ”。そんな取り返しのつかない過ちを犯してしまったことに対する深い後悔と、大切な恋人への謝罪の念が切々と綴られたドラマティックなラヴ・バラード。
13CONFUSION AND FRUSTRATION IN MODERN TIMES
タイトルそのままに、“現代における混乱とフラストレーション”が綴られたポップ・パンク・チューン。現代社会を覆う深い閉塞感を振り切るかのように、エレクトリック・ギターのパワー・コードが力強くかき鳴らされる。
14SO LONG GOODBYE
2006年にバンドを脱退したギタリストのデイヴ・バクシュへの愛憎入り乱れる心情が綴られたアコースティック・バラード。デリック・ウィブリーの孤独感を代弁するかのような、メランコリックなストリングスの音色が切ない。
15NO APOLOGIES
彼らの大先輩であるグリーン・デイにも通じる、キャッチーなポップ・パンク・チューン。“結論にはなりたくない”と、常に世界に対する疑問や不満を投げかけていこうとする、バンドの社会意識の高さが歌詞に表われている。
16THIS IS GOODBYE
デビュー時のサウンドに回帰したストレートなパンク・ロック・ナンバー。「ソー・ロング・グッバイ」がデイヴ・バクシュへの“愛憎入り乱れる心情”を綴ったものであるのに対して、この曲では彼に対する“憎しみ”が中心に綴られている。
(15)(16)ボーナストラック
封入特典
  • 解説・歌詞・対訳
アーティスト
  • サム・フォーティーワン
    カナダ・オンタリオ州エイジャックス出身のロック・バンド。“夏休み41日目”に体験した1996年のワープドツアーでパンクに感銘を受け、デリック・ウィブリーを中心に1996年に結成。2001年の1stアルバム『オール・キラー・ノー・フィラー』が……
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https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
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