ミニ・レビュー
通算25枚目のシングルは、アニメ『名探偵コナン』主題歌。疾走感漂うメロディと、恋の成就を願う歌詞が切ない「涙のイエスタデー」、暗黒の中にある一筋の光を歌うような「Go For It」、退廃的な雰囲気を持つ「一番素敵だった日」など、さまざまな世界観を歌いながらも、なかなか表情を掴みきれないヴォーカルの存在感は不変。
ガイドコメント
GARNET CROWの2007年7月発表のシングルは、アニメ『名探偵コナン』のオープニング・テーマ。キャッチーなサウンドが心地良く、誰かを一途に想う気持ちが描かれた詞世界は共感を誘う。
収録曲
01涙のイエスタデー
流星に「いつもあの人の傍にいさせて」と恋の成就を願う詞に、夏向きなスピード感があふれるメロディ。相反する切なさと疾走感が不思議とうまく溶け合って弾けるナンバー。日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニング・テーマ。
02Go For It
比較的に低めで歌われるヴォーカルが、特徴的な声質とともにミステリアスな雰囲気を漂わせている。「敵は我が身の中」と歌う詞が哲学的で、己を奮い立たせるかのよう。不思議と力が湧いてくる曲だ。
03一番素敵だった日
「絶望と破滅が同じに見えた夜はなんて素敵な夜」と歌う抽象的で感覚的な詞と、深読みされることをサラリかわすかのような表情の見えにくいヴォーカルが不思議な聴後感を残す。聴けば聴くほどに引き込まれる魅惑の一曲。
04涙のイエスタデー (Instrumental)