ジェイク・シマブクロ / マイ・ライフ

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ジェイク・シマブクロ / マイ・ライフ
CD
ミニ・レビュー
ベスト盤ながら、2007年の最新録音を6曲(1〜5、20曲目)含む、セミ・ニュー・アルバム的内容。うち4曲が完全ソロで、これがまた問答無用の感動を誘う好トラック。もの凄いテクニックの中に、思わず耳を澄ませる静謐と明るさを同居させる二面性が、日本での人気の秘密か。★
ガイドコメント
ジェイク・シマブクロ初のベスト・アルバム。ビートルズの「In My Life」のカヴァーに始まり、映画『フラガール』の主題歌「Hula Girl」、ハワイ観光局のイメージ・ソング「Rainbow」など人気曲が満載だ。
収録曲
01In My Life
02Going To California
レッド・ツェッペリンの名曲をウクレレ1本で見事にカヴァーした渾身の一曲。へヴィでハードでパワフルな原曲のイメージを180度くつがえしつつも、メロディ・ラインの美しさやその躍動感をさらに増幅。彼の表現力とアレンジ・センスが炸裂している。
03A Slow Dance
ゆったりと伸びやかでスロー・ダンスを踊るような、繊細かつ軽やかなウクレレの音色が言葉にならないほどに美しい珠玉のナンバー。何度でもリピートして、いつまでもこの儚くも優しい調べに包まれていたくなること間違いナシ。
04Time After Time
シンディ・ローパーの代表曲で、世界的な大ヒットを記録した珠玉のナンバーを見事にカヴァー。ジェイクのウクレレはもちろんのこと、彼の弟であるブルース・シマブクロによるアコースティック・ギターも素晴らしく、兄弟ならではの息の合ったハーモニーを聴かせてくれる。
05Ehime maru
えひめ丸沈没被害者への慰霊曲として捧げられ、ジェイク・シマブクロの名を知らしめるきっかけとなった代表曲をセルフ・カヴァー。抜群のウクレレ・テクニックはもちろんのこと、音楽への想いや人間への愛といった彼の魅力が凝縮されたナンバー。
06Hula Girl
夕陽を背中に受けながら、常夏のハワイのビーチで陽気に踊るキュートなフラガールたちの姿が目に浮かぶような、情熱的でノスタルジックなポップ・チューン。ゆったりとした雰囲気がたまらなく心地よい。彼がウクレレ以外にギターも担当したというレアなナンバー。
07Dragon
厚みのあるストリングスのハーモニーをバックに魅惑的なフレーズを次々と連発する、ジェイクの超絶ウクレレ・プレイを思う存分堪能できる傑作。ダイナミックかつドラマティックな展開や中華風スケールのメロディは、まさに天を舞う龍のごとき迫力だ。
08Sunday Morning
タイトルのとおり、すがすがしい朝日のような爽やかさと温かみに満ちた珠玉のポップ・チューン。圧倒的なテクニック、抜群の表現力で奏でられるキャッチーなメロディ・ライン、ドラマ性のあるユニークで大胆な展開など、一度聴いたらクセになる。
09Skyline
打ち込みのドラムと爽やかな印象のキーボードによるイントロから始まる、2002年発表のポップ・チューン。しっとりと聴かせたかと思えば、次の瞬間には弾けるような音色を放つ彼のウクレレさばきから、一瞬たりとも目が離せない。
10Sand Channel
ベースとドラム、キーボードによるシンプルでムーディなサウンドをバックに、奔放に、そしてしっとりと歌い上げるようなウクレレの音色が際立っている。親しみやすいポップさとグッとくるような大人っぽさが融合したアレンジは、言うなればウクレレじかけのAORだ。
11Wes On Four
こんなにも表情豊かなウクレレの音色を聴いたことがあるだろうか。歌うように、そっとつぶやくように、無邪気に飛び跳ねるように……彼の超絶テクニックと遊び心がギュっと詰まった会心の一曲。聴けば心が躍り出す、音のおもちゃ箱。
12Touch
卓越したテクニックからウクレレ・プレイヤーとしてばかり注目されるが、本曲ではメロディ・メイカーとしてのジェイク・シマブクロの才能を堪能することができる。繊細なストリングスとウクレレが生み出す美しいハーモニーを、思う存分味わって欲しい。
13Crosscurrent
AORのフレイヴァを効かせたグルーヴィなサウンドがたまらない、ミディアム・テンポのクールなナンバー。躍動感あふれるベース・ラインに乗せた、弾けるようなウクレレの音色が最高に気持ちイイ。後半のたたみ掛けるような早弾きは圧巻。
14Orange World
カントリーを彷彿とさせるメロディとそれに呼応するドラムやベースが生み出す不思議なグルーヴ感が気持ちいい、アップ・テンポのポップ・チューン。リズムや曲調が目まぐるしく変化する展開ながら、作品としての一体感は決して崩さない。そのアレンジの妙を実感できる。
15Heartbeat
誰もが驚くテクニックを駆使し、ウクレレ一本でリスナーに感動を与えるのが彼の真骨頂だが、この曲では、ワウやディストーションを効かせたギターがうなり、キーボードは幻想的な電子音を響かせている。その中を自由奔放なウクレレが、ひと際鮮やかな輝きを放つ。
16Beyond The Break
エレキ・ギターのキレ味鋭いリフが印象的な、痛快ロック・ナンバー。ドラムとベースが織りなすタイトなリズムに乗せた、2つの弦楽器によるクールなデュエット。時には複雑に絡み合い、時にはコール&レスポンスによって、ギターとウクレレの魅力を互いに引き出すことに成功している。
173rd Stream
ファンキーなベース・ラインとジャジィなドラムによる躍動感に満ちたリズムが心地よい、ラテン系ポップ・チューン。美しく情熱的なメロディをハイスピードで奏で続ける、ジェイクのウクレレ・テクニックを存分に堪能できる作品だ。
18Rainbow
ドラムとベースによるタイトなリズムに乗せた小気味いいギターと軽快なキーボードによる、シンプルで洗練されたサウンドが心地いい。タイトルどおり、虹のように七色の輝きを放つウクレレの音色を思う存分味わうことができる。
19Toastmaker's Revenge
思わず体が動き出す魔性のリズム。一度聴いたらクセになる魅惑のメロディ。次々と押しよせるセンセーショナルな音の洪水が、たまらないほど気持ちイイ。ハイテンションなリフやタイトなカッティングなど、ウクレレの常識や限界を軽々と飛び越えた渾身の一曲。
20Ice Cream
カナダ生まれのシンガー・ソングライター、サラ・マクラクランの名曲をカヴァー。アイスクリームのような甘美さと溶けてなくなってしまいそうな儚さをあわせ持った珠玉のメロディに、繊細かつ大胆なウクレレさばきがさらなる魅力を与えている。
タイアップ
  • 「フラガール」 - シネカノン「フラガール」メイン・タイトル
アーティスト
  • ジェイク・シマブクロ
    1976年ホノルル生まれ。4歳からウクレレを弾き始め、高校卒業後にピュア・ハートの一員としてデビュー。数々の賞を受賞後解散し、コロンを結成。2001年のえひめ丸の事故の際に追悼CDを発表して話題となった。コロン解散後はソロで活動している。ハ……
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