ミニ・レビュー
戦国時代は、日本が西洋音楽と出会った貴重な時代。4人の少年使節が耳にしたかもしれない音楽の数々を、徹底的に集めた資料と、その穴を大胆に埋めたアントネッロのファンタジーによって構成。いつもながら、今生まれたかのような“生きた音楽”が聴き手を離さない。
ガイドコメント
キリスト教の伝来から日本人の西洋音楽との関わりが始まった。その時代の洋の東西をつなぐ架け橋として天正遣欧使節をクローズアップ、彼らを通して日本の西洋音楽のルーツを探ろうという壮大な企画だ。濱田芳通が10年の歳月をかけて構想した力作。
収録曲
〈プロログ〉
01パッサメッツォ上の五木の子守唄〜ももやももや
02漆黒の南蛮履 (作者不詳)
03とりこてあ (編物する女 または ぽかすか叩く) (アロンソ)
04夜は暗うて (ゲレーロ?)
05こんけららばれ
06牛飼いとお針箱
07ディフェレンシアス「いと甘き覚え」 (サンドラン/カベソン編)
08あめまりあ (ゲレーロ)
09川内の子守唄
10ファンタシア (カレイラ)
11花の舞 (カローゾ)
12スパニョレッタ (カローゾ)
13日向木挽唄
14ファンファーラ「馬上にて」
15らおだて
16そなたはさながら清らなり (パレストリーナ/バッサーノ編)
17でんでれん (作者不詳)
18「サカラメンタ提要」〜レスポンソリウム「天主のサントスは来たりて」
19テント「こんけららばれ」 (カレイラ)
20グロサード「こんけららばれ」 (ナルバエス)
21中浦手毬唄
22レセルカーダ「いと甘き覚え」 (サンドラン/オルティス編)
23誰人が幸いなるか存じてをる (ヴェッキ)
24ろどりごまるちねす殿 (作者不詳)
25らだにあす
26こんけららばれ
27「サカラメンタ提要」〜パライゾに