ミニ・レビュー
シュテンメのEMI専属第1弾。組合わせがやや変則的だが、内容は悪くない。さらにキメの細かさや表情の豊かさも望まれるが、その力強く翳りのある歌唱は一聴の価値あり。パッパーノの伴奏も「サロメ」の集中力、「最後の歌」での柔らかな響きなど聴きどころあり。
ガイドコメント
世界の歌劇場が注目するシュテンメ初のソロ・アルバム。魅惑の声でR.シュトラウスをうたう。初期と晩年の音楽美の極致をゆくオペラの終幕の一場面と最晩年の「4つの最後の歌」。シュテンメの美質全開の一枚だ。
収録曲
R.シュトラウス:
01楽劇「サロメ」op.54 終景〜ああ!お前は自分の口に接吻をさせようとはしなかった
02歌劇「カプリッチョ」op.85 終景〜間奏曲:月光の音楽/明日のお昼、午前11時!
034つの最後の歌
演奏
ニーナ・シュテンメ(S) アントニオ・パッパーノ指揮 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団