ミニ・レビュー
日本では過小評価されている感のある彼らの作品中、ひときわ評価の低い作品群を貴重なボーナス・トラックを加えて復刻。『アウト・オン・ザ・ロード』(73年)は、同時代の米ロックをホリーズ流に変換したような興趣を感じさせるブルー・アイド・ソウル作品。『ロシアン・ルーレット』(76年)は、ビー・ジーズの転身・成功を踏まえてのディスコ路線。持ち味のヴォーカル・ワークにディスコ・アレンジが絡まる様は異彩ながらも不思議と美味。『531-7704』(79年)は、久々にアビー・ロード・スタジオでの録音となった回帰作。端正な正統派英国ロックをじっくりと聴かせてくれる。『バディ・ホリー』(80年)は、彼らが敬愛するバディ・ホリーのカヴァー集。奇をてらわぬ正攻法アプローチが原曲の魅力と彼らの高い能力を再認識させる。4作品とも隠れた名曲に出会える好内容。
ガイドコメント
新たにヴォーカリストを迎えて、1973年に発表されたアルバム。見過ごされがちの一枚だが、トニー・ヒックスやテリー・シルヴェスターによる珠玉のオリジナル曲が収録された傑作だ。
収録曲
01OUT ON THE ROAD ( 1)
02A BETTER PLACE
03THEY DON'T REALISE I'M DOWN
04THE LAST WIND
05MR.HEARTBREAKER
06I WAS BORN A MAN
07SLOW DOWN - GO DOWN
08DON'T LEAVE THE CHILD ALONE
09NEARER TO YOU
10PICK UP THE PIECES
11TRANS - ATLANTIC WEST BOUND JET ( 1)
12THE BABY
13OH GRANNY
14MAGIC WOMAN TOUCH
15INDIAN GIRL
16IF IT WASN'T FOR THE REASON THAT I LOVE YOU
17I HAD A DREAM
18MEXICO GOLD