ザ・コーラル / ルーツ&エコーズ

はてなブックマークに追加
ザ・コーラル / ルーツ&エコーズ
CD
ミニ・レビュー
リヴァプール郊外で結成されたロック・バンドの4作目。ケルト、ロカビリーなど、さまざまな要素を消化吸収して本格的なオリジナリティを打ち出したともいうべきアルバムだ。変化のある演奏だが、特に牧歌的なアコースティック・ナンバーに成長、魅力を感じる。
ガイドコメント
リヴァプール出身のザ・コーラルの4thアルバム。オアシスのノエル・ギャラガーが所有するスタジオでレコーディングされた作品で、独創的で野心的な楽曲が多数収められている。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    23位 (2007/8/20)  ⇒  37位 (8/27)
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    9位 (2007/8/20)
  • TOWER RECORDS 大阪 アルバム総合
    7位 (2007/8/20)
  • TOWER RECORDS ロック&ポップス アルバム
    10位 (2007/8/20)  ⇒  13位 (8/27)
収録曲
01WHO'S GONNA FIND ME
夜明けの静寂の中で感じる孤独を歌い上げた、グループ・サウンズ風の哀愁漂うロック・ナンバー。フリーキーなスライド・ギターが暴れまくっていたりと、細かなサウンド・アレンジはモダンなブルース解釈といった趣もあり。
02REMEMBER ME
女の子とまともに話すこともできないシャイな男の子の失恋を描いたポップ・チューン。タムを中心に叩きまくる手数の多いドラミングとフェンダー・ローズ・ピアノの粘っこいコード弾きが横ノリのグルーヴを作り上げている。
03PUT THE SUN BACK
ブラーの「ヴィラ・ローズィー」を彷彿とさせる哀愁漂うフォーク・ロック・チューン。“あの頃の気持ちを2人の心に取り戻さなくちゃ”……そんな前向きなフレーズがメランコリックなメロディに乗せて歌われる優しい応援歌だ。
04JAQUELINE
アコースティック・ギターの軽やかなコード・ストロークとエレクトリック・ギターのメロディアスなアルペジオが清々しい、爽やかなポップ・ナンバー。別れてしまったかつての恋人、ジャクリーンとの思い出を綴った歌詞が切ない。
05FIREFLIES
“泣いているんじゃない。おれは蛍を見ているだけ”。そんな風に強がってみせる男の哀愁を描いたサイケデリック・ロック・チューン。器用に取り入れたラテン調のリズム・アプローチの巧さは、同郷の大先輩であるビートルズ譲り。
06IN THE RAIN
エレクトリック・ギターの歯切れの良いコード・カッティングが堪能できる、タイトなロックンロール・チューン。サイケデリックなコード進行に乗せて人懐っこいメロディが放たれる、コーラルの“らしさ”が存分に発揮された楽曲だ。
07NOT SO LONELY
アコースティック・ギターの繊細なアルペジオがフィーチャーされた、ビートルズの「ブラックバード」にも通じるバラード・ナンバー。大空を自由に駆け巡っているかのようにどこまでも伸びやかに響きわたるフルートの音色が美しい。
08COBWEBS
“どんなことがあってもずっと一緒だよ”と、恋人への熱い愛のメッセージを歌い上げる、幸せいっぱいのカントリー・ロック・チューン。ブラシを効果的に使用した柔らかいドラミングが楽曲の温かいムードを強調している。
09REBECCA YOU
自分の殻に閉じこもっている君には手が届きそうもない……。そんな人間関係における絶望的な断絶と孤独感を荘厳なストリングスの音色に乗せて綴ったバロック・ロック・ナンバー。ジェイムズ・スケリーの歌声も心なしか寂しげだ。
10SHE'S GOT REASON
“愛は黄金、時は泥棒、彼女は川へと流れる川”……そんなイマジネイティヴなフレーズが印象的なサイケデリック・ロック・チューン。リヴァーブを強めに効かせたエレクトリック・ギターの妖しい音色が、楽曲を幻想的に彩っている。
11MUSIC AT NIGHT
タイトルそのままの音楽至上主義なアティテュードが歌い込まれたフォーク・ロック・ナンバー。彼らにしては珍しく6分を超える長尺曲だ。東欧的なストリングスの音色には、クレズマー(ユダヤ人の音楽)からの影響もうかがえる。
12THE VOICE
モータウン調のグルーヴィなベース・ラインが印象的なロックンロール・ナンバー。そんな黒っぽいリズム・セクションの上にアイリッシュ・トラッド直系のいなたいメロディを乗せてしまうところが、コーラルの個性だ。
13LAUGHING EYES
カントリー調の伸びやかなスライド・ギターとハーモニカの朴とつとした音色の絡みが郷愁を誘う、牧歌的なアコースティック・ポップ・ナンバー。軽やかなリズムに乗せてジェイムズ・スケリーの柔らかな歌声が優しく響きわたる。
(12)(13)ボーナストラック
封入特典
  • 歌詞・対訳/ライナーノーツ
アーティスト
  • ザ・コーラル(UK)
    1996年3月、英リヴァプール郊外ホイレイクで結成されたロック・バンド。メンバーはジェイムズ・スケリー(vo,g)、イアン・スケリー(ds,vo)、ニック・パワー(og,vo)、リー・サウゾール(g,vo)、ポール・ダフィ(b,vo)の5名……
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015