ミニ・レビュー
亀田誠治プロデュースの「Cherry Cherry」は、ポップさ満開の華やかなサウンドと、変わらぬウィスパー・ヴォイスの融合が新鮮。「ぼくのともだち」は、独特の視線で紡がれるおとぎ話のような詞と、直立感覚を麻痺させる風な浮遊感漂うアレンジが神秘的。「そして僕は途方に暮れる」では、大沢誉志幸の曲をカヴァー。
ガイドコメント
Charaの2007年8月発表のシングル。ペトゥラ・クラーク「恋のダウンタウン」などの1960年代ポップスと、映画『アメリカン・グラフィティ』の世界観をイメージしたというナンバーで、彼女の少女性を活かした愛らしい仕上がりとなっている。
収録曲
01Cherry Cherry
60年代の王道ポップスとアメリカ映画『アメリカン・グラフィティ』の世界をイメージして作ったガーリー・ポップ。プロデューサーに亀田誠治を迎え、恋する女の子のハッピーな思春期の心を歌っている。モデルは彼女の愛娘なのだとか。
02ぼくのともだち
“信じる力”を歌った、子守唄のように優しく切ないピアノ・バラード。ふんわりとした抱擁感を漂わせながら、甘いウィスパー・ヴォイスで愛する人を亡くした哀しみを歌っている。彼女が母の気持ちで作った曲。
03そして僕は途方に暮れる
彼女が大好きな大沢誉志幸のヒット曲のカヴァー。昭和ポップスの懐かしいコード進行をフォークトロニカ系のサウンドに仕上げている。銀色夏生の清々しい詞が、20年の時を超えて切なく心を揺らす。
04Cherry Cherry (instrumental)