ミニ・レビュー
面白い。ピアノ学習者には馴染みの深い2声と3声のインヴェンションを弦楽器に置き換えて演奏する。これが新たな音楽を聴くように新鮮に聴こえてくる。立派な芸術作品として成立してしまう。絶好調のヤンセン4枚目のアルバムは野心的だ。必聴盤である。
ガイドコメント
小品集に始まり、バロック、ロマン派と続いたジャニーヌ・ヤンセンの4作目はバロックのバッハ。先のヴィヴァルディ同様に、このバッハでも新機軸を打ち出そうとしている。刺激的で意欲にあふれたバッハだ。
収録曲
J.S.バッハ:
012声のインヴェンションBWV772-786 (ヴァイオリンとヴィオラのための編曲版)
02無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004
033声のインヴェンション (シンフォニア)BWV787-801 (ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための編曲版)
演奏
ジャニーヌ・ヤンセン(VN) (1)(3)マキシム・リザノフ(VA) (3)トルレーヴ・テデーン(VC)