ミニ・レビュー
ヴェネツィアゆかりの作曲家に光をあてた曲集第2弾。イタリア・バロックの正しい演奏様式を身につけ、的確なディクションを備えた鹿島は規範とすべき歌唱を繰り広げる。高音域は往年の美しさを失ったが、それを補って余りある慈愛に満ちた表現が目覚しい。
ガイドコメント
2000年に発表された同名タイトルの続編で、3枚目となるアルバム。前作同様、ヴィヴァルディとマルチェッロの作品で構成されており、規模をやや拡大したアンサンブルでイタリア・バロックの世界へと誘ってくれる。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01アルトと弦楽合奏とチェンバロのためのモテットRV.628「勝利を目指して戦え」
02アルトと通奏低音のためのカンタータRV.676「涙やため息やおねだりは」
03アルトと通奏低音のためのカンタータRV.674「とても不実な心よ!不運よ!」
マルチェルロ:
04アルトと通奏低音、ヴィオレッタのオブリガートによる詩篇第21番「おお神よ、あなたの視線を向けてください」
演奏
鹿島恵子(A) 坂由理(HC) (1)桜井茂(ヴィオローネ) 三輪真樹,大鹿由希(バロックVN) 竹嶋祐子(バロックVA) 多井智紀(バロックVC) (2)〜(4)桜井茂(VG) (4)橋爪香織(VG)