ミニ・レビュー
作曲家グールドの作品1「弦楽四重奏曲」は対位法を駆使し、後期ロマン派から無調までも取り込んだ野心作。R.シュトラウスと初期のシェーンベルクを混ぜ合わせたような36分の大作。「ジークフリート牧歌」の耽美的指揮。極めつけはピアノ版「神々の黄昏」!★
ガイドコメント
弦楽四重奏曲は、1955年に作曲され59年に初演されて好評を得た作品。「ジークフリート牧歌」は、グールドの最後の録音。もうひとつのワーグナーは、ピアノの可能性を追求したグールド自身の編曲によるものだ。
収録曲
グールド:
01弦楽四重奏曲op.1
ワーグナー:
02ジークフリート牧歌 (13楽器による管弦楽版)
03楽劇「神々の黄昏」〜夜明け/ジークフリートのラインへの旅 (グールド編曲によるピアノ版)
演奏
グレン・グールド指揮 (1)シンフォニア弦楽四重奏団 (2)トロント交響楽団のメンバー (3)グレン・グールド(P)
録音
(1)60.3 (2)82.7,9 (3)73.5,6