ミニ・レビュー
オーマンディ時代、フィラデルフィアには名手が揃っていた。しかし、オーマンディはその強者たちの手綱をしっかり握っていたからこそ、あの豪華な響きを維持できたわけである。伴奏、各奏者の妙技ともども第一級である。優れたオムニバスとしても推奨。
ガイドコメント
オーマンディの代名詞とも言える“フィラデルフィア・サウンド”の、輝かしく重厚な響きは、アメリカの繁栄を象徴するものでもあった。本作は、そんな彼の黄金時代を支えた首席奏者たちのソロを集めた楽しい一枚となっている。
収録曲
[Disc 1]
01序奏とタランテラop.43 (サラサーテ)
02ヴィオラと管弦楽のためのアリアとダンス (クーリー)
03エレジーop.24 (チェロと管弦楽のための) (フォーレ)
04コントラバス協奏曲〜第1楽章アレグロ・モデラート (ヴァンハル)
05トランペットと管弦楽のためのコンチェルティーノop.29 (リスエア)
06ホルンと管弦楽のための演奏会用小品op.94 (サン=サーンス)
07交響的小品op.88 (ギルマン)
[Disc 2]
01オーボエ協奏曲ハ短調 (マルチェッロ)
02ファゴットと管弦楽のためのハンガリー幻想曲 (ウェーバー)
03神聖な舞曲と世俗的な舞曲 (ドビュッシー)
04マリンバと管弦楽のためのコンチェルティーノop.21〜第1楽章活発に (クレストン)
05フルートと弦楽合奏のためのモーダル組曲 (ブロッホ)
06クラリネットと管弦楽のための狂詩曲第1番 (ドビュッシー)
演奏
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 [1] (1)アンシェル・ブラシロウ(VN) (2)カールトン・クーリー(VA) (3)ローン・ムンロー(VC) (4)ロジャー・スコット(CB) (5)ギルバート・ジョンソン(TP) (6)メイソン・ジョーンズ(HR) (7)ヘンリー・スミス(TB) [2] (1)ジョン・デ・ランシー(OB) (2)バーナード・ガーフィールド(FG) (3)マリリン・コステロ(HP) (4)チャールズ・オーウェン(マリンバ) (5)マレイ・パニッツ(FL) (6)アンソニー・ジリオッティ(CL)
録音
[1] (1)〜(3)(6)(7) [2] (3)(6)61.12 [1] (4)(5) [2] (4)(5)6