ブリトニー・スピアーズ / ブラックアウト

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ブリトニー・スピアーズ / ブラックアウト
CD
ミニ・レビュー
数々のスキャンダルを払拭すべくシーン最前線への復帰を宣言!? ポップ・アイコンとしての姿に本音を垣間見せつつ、その存在感を強烈にアピールしたブリトニーの、4年ぶりの5作目。ネイト・ヒルズやシーン・ギャレットなどを迎え、オープニングの囁きからグラマラスかつダンサブルに迫ってくる。
ガイドコメント
オリジナルとしては約4年ぶりとなる5thアルバム。世界を騒がせ続ける彼女の、さまざまな経験を通して獲得した表情豊かなヴォーカルが際立っている。より幅を広げた彼女の魅力に圧倒される一枚だ。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    13位 (2007/11/12)  ⇒  36位 (11/19)
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    13位 (2007/11/12)
  • TOWER RECORDS 大阪 アルバム総合
    9位 (2007/11/12)
  • TOWER RECORDS ロック&ポップス アルバム
    3位 (2007/11/12)  ⇒  9位 (11/19)
収録曲
01GIMME MORE
挑発的な語りでスタートし“もっと頂戴”とせがんでみせるブリトニーの妖しさが最高。フューチャー色の強いシンセティックなトラックもクールというほかなし。5枚目のアルバム『ブラックアウト』から先行リリースされたシングルで、ダンス・チャートを中心にヒット。
02PLECE OF ME
音程をほとんど動かさずにリズムを刻んでいくラップ的なヴォーカルに挑戦した意欲作。テクノ風のシンセ・サウンドを多用したトラックはもちろん、ヴォーカルにも派手にエフェクトを掛け、エレクトリックな風合いを強烈に印象づける。
03RADAR
ブリトニーのヴォーカルにロボット・ヴォイスのようなエフェクトを施し、潜水艦のソナー音を模したシンセを鳴らして、好みの男を自身のレーダーで補足したと喩えるユニークな仕立て。シャッフル系のグルーヴがグイグイと腰を揺さぶるナンバーだ。
04BREAK THE ICE
「ギミ・モア」と同じデンジャがプロデュース。シンセを中心としたトラックメイキングを施し、ささやくようなヴォーカルを緻密に積み上げた美しいハーモニーのナンバー。“イイ感じよ、イイ感じ”と色っぽく迫るブリちゃんが実にセクシー。
05HEAVEN ON EARTH
アメリカ西海岸の音響系デュオのフレスカが制作に関わったアップ・ナンバー。収録アルバム『ブラックアウト』のほかの曲と同様にシンセを中心に据えたサウンドながら、キュートでキャッチーでポップな世界観は紛れもなくバック・トゥ・ザ80's。清く正しいアイドル曲。
06GET NAKED (I GOT A PLAN)
ティンバランド譲りのデンジャによる無機的なトラックの上を、オペラ風に歌う男性シンガーがイヤらしく誘い、ブリトニーもそれに輪を掛けた挑発を仕掛ける。80年代のエレクトロ・ファンクのエロかっこ良さを体現したデュエット的な曲。
07FREAKSHOW
グワングワンと揺らめく不穏なシンセ・ベースの音色が終始曲をリードする、80'sテイストのファンク。タイトル「フリークショー」とは見世物小屋(物珍しい生き物などを見せるショウ)のこと。ブリは“究極のアブノーマルを見せてあげる”と過激な宣言をぶちかます。
08TOY SOLDIER
“オモチャの兵隊さんにはもううんざりよ、ホンモノの兵士が欲しいの”と自分にふさわしい男性を求め、くだらない男に三行半を突きつける爽快なナンバー。畳みかけるようなビートと故意に音程感をなくしたヴォーカルがスリリング。
09HOT AS ICE
独特のヴォイス・エフェクトで知られるフロリダのラップ・シンガー、T・ペインとのコラボ曲。“あのエフェクト”はなしだが、彼のヒットに欠かせない明快なキャッチーさはしっかり注入され、高飛車に誘惑するブリの世界に超フィット。
10OOH OOH BABY
ウェッサイ・ラッパーたちを多く手掛けるフレドレックが制作に参加したナンバー。哀愁を醸し出すスパニッシュ風ギターにコード感のしっかりしたポップ・ロック的なアレンジを加え、ロックでもR&Bでもあるような折衷サウンドに仕上げている。
11PERFECT LOVER
ウィスパー・ヴォイスで押し通し、まったくソウルフルに歌い上げない。なのにどうしようもなくR&B。トラックは音数を抑えまくり。なのに織りなすグルーヴはなんともブッとい。ブリとデンジャだからこそ実現した、ハイクオリティなフューチャリスティックR&Bだ。
12WHY SHOULD I BE SAD
ネプチューンズ十八番のおセンチなコード感を持った、ミニマル・サウンドが光る極上グルーヴ曲。過去の体験を振り返り、その辛い想いを振り切って前に進もうとするリリックは実話っぽい。ファレルの“ブリトニー、レッツ・ゴー!”という応援も胸に響くというもの。
13OUTTA THIS WORLD
アルバム『ブラックアウト』日本盤に収められたボーナス曲。リラックスしたムードの中、耳元でやさしくささやきかけるような声で“私たちは夜空の星よ”と歌いかけるロマンティックなラヴ・ソング。ブリに刺激を求めるのではなく、癒されたい向きに。
14EVERYBODY
アルバム『ブラックアウト』日本盤に収録のボーナス曲。熱気にむせかえるようなダンス・フロアの景色を、80年代のエレクトロ・ポップをダイレクトに参照したようなサウンド/スタイルで表現するアップ・ナンバー。後半にラップ的な語りパートあり。
15GET BACK
アルバム『ブラックアウト』ボーナス・トラック。恐怖映画の効果音よろしくテルミン(最古の電子楽器)らしき揺らめく音でスタートし、エレクトロ・ビートの合間を速射ヴォーカルでかいくぐっていく実験的なサウンドが格好いい。
16GIMME MORE
(13)(14)(15)(16)ボーナストラック
封入特典
  • 解説・歌詞・対訳/オリジナル携帯デコ・シール(初回のみ)
アーティスト
  • ブリトニー・スピアーズ
    1981年12月2日生まれ、米・ルイジアナ州ケントウッド出身の女性シンガー/女優。日本では“ブリちゃん”の愛称で親しまれる。11歳で人気番組『ミッキー・マウス・クラブ』へ出演し、14歳で〈ジャイヴ〉と契約。98年にシングル「ベイビー・ワン・……
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