ガイドコメント
デビューから5枚目までのシングル曲がすべて収録された2ndアルバム。ウエンツ瑛士、小池徹平それぞれのソロ曲も収録され、ベスト・アルバムとも言える充実した内容になっている。
収録曲
01Ready Go!
二人がサポーターを務めた、TBS系『2006世界バレー』オフィシャル・テーマ・ソング。“Fly away”という詞は、サビに向けて壮大に盛り上がる展開とともに、選手やリスナーの気分を高揚させるのにピッタリ。若さ弾ける応援ソングだ。
02夏日
遠くからだんだんとこちらに迫ってくるような、スネアドラムのサウンド。激しくかき鳴らされたアコギの音は、真夏のギラギラとしたエネルギッシュな太陽を思わせる。ヘコたれた気分を吹っ飛ばし、勇気を与えてくれる一曲だ。
03僕のキモチ
メジャー・デビュー・シングルは、愛しい人への想いを綴った爽やかなラブ・ソング。季節の移り変わりとともに、愛しさが募るような流麗なストリングスのアレンジが新鮮に煌めいている、ピュアで心温まるナンバーだ。
04自転車
自転車で二人乗りしたり将来を語り合いながら、君と過ごした時間。自分の気持ちを素直に伝えられずに悔んだ日々を、思い返しながら歌う。青春時代のほのぼのとした恋の思い出が、ちょっぴり切なく伝わってくるナンバーだ。
05僕らの居場所
彼らがまだストリートで歌っていた頃に作った、明るく前向きなミディアム・ナンバー。音楽に対する思いやストリートで歌う意味を、日記のように素直な言葉で綴っている。ブルースハープの音色が温かな感覚を作っている。
06reStart
2人のコーラス・ワークが優しく温かいミディアム・ポップ。“これから生きる時間の話をしよう”という詞に、まっすぐ未来を見つめる2人の強さが表われている。流れるようなギターの音が、ほのぼのとした安心感を作っている。
075センチ。
2ndシングルは爽やかでポップなラブ・ソング。愛しい人への思いを“5センチ”という距離で表現した歌詞にハーモニカやアコギのサウンドが絡まって、2人の恋愛模様をよりリアルに感じさせる、心温まる楽曲に仕上がっている。
08I will get a dream
夢を実現するために頑張っている、すべての人に贈る応援ソング。どっしりと重みのある低音にのせた力強いヴォーカルが、自分を信じることが大きな原動力になることに気づかせてくれる。曲の合間に聴こえるハーモニカが、決意の表われのように鳴り響く。
09初めて海を見た時には
伸びやかなハーモニーが心地よいミディアム・バラード。海鳥の鳴き声のようなエレクトリック・ギターの音が哀愁を添える。WaT世代となると、とかく派手で浮ついたイメージを思いがちな夏だが、あえてセンチメンタルな角度からの視線が新鮮だ。
10はだか
柔らかいピアノの流れるようなタッチの上に、優しくすべてを包み込むようなストリングスのアレンジが印象的なスロー・バラード。等身大の自分で生きることの大切さを朗々と歌い上げる、情感溢れるナンバーだ。
11Hava Rava
3rdシングル曲。イントロのまったり感を裏切るような、ハイテンションな曲調への変化が爽快。恋人たちであふれる浜辺に、失恋したばかりの男二人の「負け組」が訪れてはしゃぎまわる、という詞も無邪気でコミカル。夕暮れとともに若干のペーソスが感じられるラストも良い。
12卒業TIME
2004年2月にインディーズ・シングルとしてリリースされ、多くのファンの熱い要望により1stアルバム『卒業TIME〜僕らのはじまり〜』に収録されたナンバー。新たな道を歩むかけがえのない日々を過ごした仲間に、エールとして贈りたい一曲だ。
13あの日
歌手を目指して上京した頃の、純粋な心を振り返るギター・ナンバー。がむしゃらに夢の実現を願った日や2人の出会い、そして今の気持ちを描く詞が清々しい。小池徹平が吹くブルースハープが、曲の物語性を高めている。
14ボクラノLove Story
ピアノとストリングスで奏でるスケールの大きなラブ・ソング。胸がときめく初めてのデートから、気持ちのすれ違いによって別れの日々を迎え、改めて恋人の存在の大切さを知った……。永遠の愛を誓うというストーリーを真摯に歌い上げている。
15Awaking Emotion 8/5 (ウエンツ瑛士)
これまでの彼らのイメージを覆す、激烈ロック・チューン。2人が“好きなことをしたい”と願い実現したのだそう。軽快なドラム・ビートにエレキ・ギターの熱いうなりが絡み合い、挑戦的に放たれるヴォーカルが荒々しくも潔い。
16君に贈る歌 (小池徹平)
アコースティック・ギターの爽やかなメロディに、甘く清らかな小池徹平の歌声を乗せたソロ・ナンバー。彼女から夢を叶えるために別れを告げられ、寂しい気持ちを抑え“わかるわかるよ君の気持ち”と歌う小池。彼の素顔が見えてくるよう。