[Disc 1]
01Let's Play Winter
恋人と過ごす冬の一日を歌ったミディアム・バラード。日常の空間が、愛しい人と二人で過ごすだけでもう別世界になってしまう。その恋人たちの幸せが描かれているからか、それとなくアレンジにリゾート感が漂っている。
02WE ARE“LONELY GIRL”
恋に悩む、ちょっと小悪魔的な詞が微笑ましいミディアム・ポップ。不器用そうで初々しいヴォーカルが、詞の世界を等身大に伝えている。一つの物語から、男性女性それぞれへの恋の手ほどきが読み取れるあたりも面白い。
03CANDY GIRL
この曲で一気にチャートを昇りつめた小室哲哉プロデュースの3rdシングル。時々セクシーにかすれる強気であどけない声が、一筋縄ではいかない女の子像にぴったり。聴くだけで小悪魔ガールのエッセンスを学べちゃう?!
04GO TO THE TOP
小室ファミリー全盛の勢いとhitomiの前向きさが強力タッグを組んだ4thシングル。口ずさみやすい爽快なメロディ・ラインと迷いのない明るい歌詞は、当時カラオケでも人気に。元気を出したいときに聴きたい。
05Sexy
100対1の戦いというフレーズが印象的なアグレッシヴ・チューン。“なんとかなる”と歌いつつ、決して投げやりではない。カジュアル感を持ったリリックだが、信念はきちんと持つ現代の女性像を映し出している。
06In the future
6thシングルはダイナミックなリズムを取り入れたダンサブルなナンバー。“奇跡をおこす”という詞にあわせ、ズンズン前に進んでいく強い意志のある歌い方が印象的。強い女性のイメージが定着したのもこの頃から。
07by myself
96年発表の7thシングル。やわらかいピアノとストリングスが入る温かい雰囲気の楽曲に、hitomiの感じる迷いを素直に歌ったナンバー。強さを内に秘めた優しいメッセージに、癒しと勇気を一緒にもらえる。
08BUSY NOW
“やりたいことをやるぞ!!”というハングリー精神を全開にした闘う女性への応援歌は“18を越えたら もう若くはない”という歌詞がとてもユニーク。多用されるうなるスライド・ギターも勇ましい感じがでています。
09problem
ジャキジャキとしたアコースティック・ギター&ダンス・ビートが融合したクールな音とシリアスな歌詞で、hitomiの新たな魅力を発掘。世の中の矛盾をチクリと突きながらも“愛”を忘れない歌はまさにhitomi節。
10PRETTY EYES
日常に埋め尽くされるとりとめもないことにとらわれる、小さな自分。それでも、自分は自分だと信じていくだけと歌う、生きていく意志の強さが垣間見える10thシングル。ハーモニカが優しく心に響き、最後のサビの畳み掛けは圧巻。
11空
新たな自分に出会うために、一歩踏み出すその思いを歌う。向かい風に煽られるようなヴォーカルの表情が、葛藤を振り切って少しずつパワフルになっていく過程が凄い。“まだ間に合う”というフレーズが心に残る曲。
12Progress
13Someday
良質の90年代ポップス。春風を浴びて息吹くような、季節の始まりを予感させるメロディが楽しい。生ブラス風のアレンジも春の雰囲気を醸し出しており、ヴォーカルではアイドルのように愛らしい表情を見せてくれる。
[Disc 2]
01君のとなり
作詞・作曲ともにhitomiによる楽曲。優しく淡いメロディと歌は、彼女が素晴らしいシンガー・ソングライターであることを十分に表わしている名曲。ゲーム『ペルソナ2 罪』のテーマ・ソング。
02WISH
打ち込みの混沌としたサウンドが感覚を惑わせるデジタル・ロック・ナンバー。ちぐはぐに見えてしまうリリックを解くキーワードは、ずばりタイトルそのもの。バック音に同化してしまいそうなヴォーカルも迫力がある。
03MADE TO BE IN LOVE
アッパーなミディアム・ダンス・サウンド。ヴォーカルの安定感もよく、声の特性に合ったメロディだ。現実なのか空想なのか、解釈を煙に巻くような詞もパズルのようで興味深い。コーラスも細部まで非常に凝っている。
04there is...
切ないメロディから光が差すような明るいサビへシフトする、彼女が得意とするタイプのラヴ・ソング。揺れ動く弱い気持ちと迷いを越えようとする強い気持ちとを表現する歌詞が、メロディとしっかりリンクしている。
05体温
不思議な熱をもったミディアム・テンポ・ナンバー。遠くまで伸びるような歌唱法が魅力のhitomiだが、それを抑え優しく歌う彼女の声は温かく可愛い。曲全体にかかるノイズも良い効果をもたらしている。
06LOVE 2000
“Qちゃん”ことマラソン選手の高橋尚子がオリンピック直前に聴いていたことでも有名な、hitomiの代表的な一曲。聴いているだけで元気とヤル気が湧いてくる、底抜けに明るいアッパー・チューン。
07MARIA
18thシングルは、規則的なドラム・ビートが自然に身体を揺らしてくれるポップ・ナンバー。何かを求めるように歌う、必死さを帯びたhitomiの声が、どこまでもまっすぐで気持ちよい。
08キミにKISS
インパクトのあるサビで始まる19thシングル。hitomiの前向きな歌詞がストレートに響いてくる名曲。極上のポップ・メロディに、アレンジャーの渡辺善太郎が鍵盤とストリングスでさらなる魅力を与えている。
09INNER CHILD
どことなく懐かしい印象を受けるメロディに、重低音が響くゴージャスなアレンジがカッコいい。hitomi自身が出演する男性下着のCMソングに使用されており、少し意味ありげな歌詞も要チェック。
10IS IT YOU?
優しい雰囲気のミディアム・ナンバー。少し悲しげなAメロから、音の広がりが壮大で美しいサビへの展開は鳥肌モノ。“信じられるものを見つけた時の強さ”が歌から伝わってくる。フジテレビ系ドラマ『できちゃった結婚』主題歌。
[Disc 3]
01I am
アニメ『犬夜叉』のオープニング・テーマで、勢いを感じるナンバー。若干攻撃的なアレンジングにも関わらずポップさが失われていないのは、hitomiの可愛い声によるところが大きい。
02innocence
逆境に立つ人に勇気を与える、応援歌的ナンバー。聴く人の気持ちを和らげる、ゆったりとしたリズムが心地よい。クラシカルなピアノから静かに始まり、徐々に音が増えていくにつれ、こちらの気分も高揚する一曲。
03SAMURAI DRIVE
関西のインディーズ・バンド、CUNEのナンバーをカヴァーした一曲。オリジナルは超カッコいい爽やかで疾走感のあるロック。それを完璧に自分のモノにして、女らしい可愛らしさもプラスしているhitomiはスゴイ。
04Understanding
小さくジャンプしたくなるようなポップさにあふれた曲。「いつも先の見えないゴールを 探しあてる為 走ってる」という歌詞がCX系オリンピック放送『ソルトレーク 2002』のイメージ・ソングとしてハマっている。
05flow
“私が失くしてしまったモノ”を取り戻せるかな? と懐かしむように歌われるスウィートな歌声がなんとも切ない。ざっくりしたバンドのグルーヴを大切にしたこのロック・バラードは2002年8月リリースのシングル。
06BLADE RUNNER
これまでの彼女にないヴォーカル・スタイルで、歌い手として未知なる一面を見せ付けてくれるアップ・チューン。感覚的な詞も区切りがよく、疾走感がありスカッとする。“やらないよりやる方がいい”など、フレーズ毎にハッとさせられる。
07ヒカリ
光に向かって進みだすための応援ソングは、桜の季節を思わせるやわらかい空気感を持ったロック・バラード。恋に進路に、と悩む人を見守るっている歌詞は、これから何かを始めようとする人の背中を押してくれるはずだ。
08心の旅人
ドラマ『離婚弁護士』の主題歌で人気を博した2004年4月発表のシングル。旅立ちの季節にゆっくりと歩き出していく姿を描いたミディアム・バラード。節目を迎える学生・新社会人にそっとエールを送ってくれる。
09SPEED☆STAR
ロック・バンド、TRIPLANEのデビュー曲をカヴァーした、シングル「心の旅人」のカップリング曲。バンドならではの疾走感とパンチ力はそのままに、hitomiのセクシーさをプラス。グルーヴィンなサウンドが気持ち良い。
10Japanese girl
歪んだギター・サウンドが効果的に配された、疾走感のあるアッパー・チューン。「コンプレックスをバネに強くなろう」「もっと胸を張ろう」と日本人女性を鼓舞するメッセージを込めた歌詞が、勇気を与えてくれる。エフェクトのかかったコーラスもクールだ。
11Love Angel
hitomiらしいポジティヴで等身大の歌詞で、仕事に追われて強がっている女性の恋を応援する、ゆるやかなポップ・ナンバー。後半につれて盛り上がっていくアレンジとヴォーカルが心地よく、また恋をする元気を与えてくれる。
12CRA“G”Y☆MAMA
「いい子なだけじゃSEXYじゃない」というメッセージを込めた、hitomi流の女性への応援歌。挑発的でセクシーな詞世界を、歪むギターのリフとブラス・サウンドが盛り上げている。大人っぽいヴォーカルが映える、重厚なロック・ナンバーだ。
13GO MY WAY
作曲は、ポルノグラフィティのヒット曲でも知られる本間昭光、渡辺善太郎がプロデュース。うねるようなホーン・セクションと疾走感のあるサウンドが、歯切れのよいhitomiのパワフルなヴォーカルとマッチしたアッパー・チューン。
14アイ ノ コトバ
ハリのあるヴォーカルで「失敗も成功も食べてみせよう」という、hitomiらしいポジティヴなメッセージを伝える、アッパーなロック・チューン。サビの転調とホーン・セクションの突き抜ける感じが気持ちいい。