ミニ・レビュー
さまざまなワールド・ミュージックの素材をより合わせ、最後に無伴奏合唱に至る「オセアナ」、古典的静謐さを漂わす「テネブレ」、ロマ的味わいも持つ「3つの歌」。“折衷的”という域に収まらない高い才能は確か。ただ、あまりに器用すぎる感も。表現巧みなアップショウが見事。
ガイドコメント
アルゼンチン生まれの東欧系ユダヤ人ゴリホフの作品集。ジャズとバッハとの交感を図った「オセアナ」、“苦悩”の昇華のような「テネブレ」、R.シュトラウスを彷彿とさせる「3つの歌」と、多様な展開を見せている。
収録曲
ゴリホフ:
01オセアナ-声、小さな少年合唱、2つの合唱と管弦楽のための
02テネブレ-弦楽四重奏のための
033つの歌-ソプラノと管弦楽のための
演奏
(1)(3)ロバート・スパーノ指揮 アトランタ交響楽団 (1)グインネット・ヤング・シンガーズ ルシアーナ・ソウザ(VO) (2)クロノス・カルテット (3)ドーン・アップショウ(S)
録音
(1)2004.11 (2)2006.11 (3)2005.11