ミニ・レビュー
ちょっとワルなのにカッコつけきれない、情けなくも愛らしい男のワケあり失恋ソング。舞台は横浜。思わずニヤリとしてしまう70年代の歌謡曲テイストをちりばめた歌詞と和製ソウル・サウンドをバックに、桑田の歌謡曲に対するオマージュが込められている。
ガイドコメント
2007年ソロ第3弾シングルは、彼の音楽的ルーツでもある1970年代歌謡曲へのオマージュが詰め込まれた、派手で賑々しい仕上がり。アサヒ飲料「ワンダ 圧力仕立て ブラック」のCMソング。
収録曲
01ダーリン
横浜を舞台に“ちょいワルだけどカッコ付けきれず、ヤセガマンしている”という、情けなくも愛らしい男の失恋ソング。きらびやかなソウル・サウンドに乗せて、桑田の70年代歌謡曲へのオマージュが込められている。
02現代東京奇譚
明日の行方も知らない羊たちの群れと人間が生きていくなかでの弱さと哀しみを、流麗な四行詩に込めたバラード。桑田独特のせつなさをにじませたヴォーカルが、ジワッと心に響いてくる、映画『闇の子供たち』の主題歌。
03THE COMMON BLUES〜月並みなブルース〜
スタジオでのバンドマン同士のやりとりや、バンドの置かれている状況変化を具体的に描いた曲。いかにもありそうな歌詞とダミ声ヴォーカルがシニカルな笑いを誘うユニークな曲で、絶対に月並みでは終わらないブルースだ。